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  • 2017/09/30

RE 50周年記念「Racing Rotary Fan Meeting」、盛り上がる

9月24日、富士スピードウェイにてGLOBAL MX-5 CUP JAPAN最終戦との併催で「Racing Rotary Fan Meeting」が開催されました。このイベントの目玉は何と言っても30年ぶりに富士スピードウェイを走った1986年製「マツダ757」。オーナーのエディ・タヴェリさんが日本のREファンに、蘇ったマツダ757の走りを是非みてほしいと、自費を投じて日本へと運んでくれたものです。富士スピードウェイへ現れたマツダ757は、長い月日を感じさせない美しいシルエットと当時のままの青と白のシンプルなマツダワークスカラーで私たちを待っていてくれました。

10時からの開会式では、タヴェリさんの日本語による開催宣言からイベントはスタート。ステージ前には、マツダ757をはじめ、同年代の20Bエンジンを搭載したGCマシンをはじめ、コスモスポーツ、ファミリアロータリークーペ、RX-3、初代RX-7 IMSA仕様、RX-8マカオGP仕様などマツダ・モータースポーツには欠かせないマシンが並びました。更に、各マシンの回りにはポールパーテーションなどの設置がなく、誰でもレジェンドマシンのすぐ前で記念撮影ができました。これは、マシンをメンテナンスをしているピットガレージ内でも同様で、来場された方々のモラルを信じた演出でした。もちろん、ファンの皆さんは全員が紳士的に、かつ情熱的にマシンを見守っていました。

ステージ上のロータリートークショーでは、10AからR26Bまで、全てのレーシングロータリーエンジンの開発に携わった唯一のスペシャリストである元マツダスピード技術部長の松浦國夫さん、RE研究部に始まり、FD3Sの開発主査、広報・デザイン本部長、モータースポーツ主査まで幅広くマツダの基幹業務に携わった小早川隆治さん、そしてMr.ルマンこと寺田陽次郎さんの3氏にタヴェリさんを加えた4名が登壇。757と3ローターエンジンを主題としたコアな話題が展開され、特にマルチ化かターボ化かのジャッジポイントや3ローター化に向けての技術的課題であったエキセントリックシャフトの分割と接合についてなど実物のエキセンを見せながらの説明は多くのREファンを魅了しました。その後、マツダ757を囲んでの記念撮影やイベントバナーへのサイン・コメント入れなど、REレジェンドも参加者もイベントを楽しんでいました。

そしてお待ちかね、レジェンドREマシンのデモランタイムとなりました。このイベントに向け多くのレジェンドマシンのオーナーさんが、マツダ757を迎えるために12台もの愛車を持ち込んでくれました。767や787に搭載される4ローターエンジンに対し、これまで3ローターマシンは主役にはなれませんでしたが、今回は3台の3ローターマシンが揃っての主役となり、ペリフェラルの2ローター勢と併せ気持ちの良いロータリーサウンドを聞くことができました。走り終わって757から降りたタヴェリさんには、周囲から自然に温かい拍手が沸き起こり、この日富士に集まった全員がマツダ757を媒介として一体となったような、不思議な空気感となりました。

最後は、RE車のみの165台によるパレードラン。マツ耐のゴールが約10分遅れたため、165台がコースインして記念撮影を行う頃には真っ暗になってしまいましたが、このような企画がないかぎり、日没後にサーキットを走る機会などめったにない事、選ばれし165台のRE車オーナーの皆さんも貴重な体験ができたのではないでしょうか。

こよなくREを愛する方々に支えられ、心が暖かくなる素敵なイベントでした。皆さんはいかがだったでしょうか。

[保存版] Racing Rotary Fan Meeting公式フォトカード
ご予約・お求めは MZRacingストア ¥864 *サンプル画像あり

Photos : K Masuda, Text : MZRacing

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