MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

ニュース

  • 2016/06/29

インタープロトシリーズでマツダの佐藤政宏が3位入賞

2016年6月25~26日、静岡県の富士スピードウェイでは富士チャンピオンレースシリーズ(以下FCR)の第3戦が開催され、注目のインタープロトレースに出場したマツダの社員テストドライバー佐藤政宏が第3戦で3位に入賞。人生初の表彰台シャンパンファイトを経験しました。

このFCRは年間6戦のカレンダーが組まれていますが、各シリーズはカテゴリー別に年間4ラウンドずつの開催になっています。4月2~3日のFCR開幕戦に続いて、インタープロトシリーズ(以下IPS)の第2ラウンドとして、第3戦と第4戦もこの週末に開催されました。本サイトでも開幕戦の模様をご紹介しましたが、IPSはアマチュアとプロのふたりのドライバーが交互にステアリングを握るのが最大のポイントです。

55号車「人馬一体ドライビングアカデミー号」は、アマチュアドライバーは引き続き、マツダ社内ではテストドライバーの頂点に位置するトップガンの佐藤政宏さんが参戦。そしてプロドライバーも同じく檜井保孝さんです。レース経験のほとんどない佐藤さんのため、チームはこの日まで4日間のスケジュールを確保してトレーニングを積みました。1日あたり30分の走行枠が3~4回で、もっぱら最初の数周で檜井さんがウォームアップを担当。その後は佐藤さんに交代して、1周でも多く経験してもらおうというのがルーティーンになりました。

“マツダの社内テストドライバーの力量を引き上げること”が今回の参戦目的ですから、これは当然のことです。檜井さんも、「自分にももう少し走行時間が欲しいのですが、佐藤さんが“戦えるレベル”になることが最優先。今だから言えますが、開幕戦の時は車間距離を空けすぎていて、これではバトルにならないなと思ってましたから」とのことでした。

公式予選はアマチュア/プロともに、ウェット路面で25日の午前中に行われました。佐藤さんは2分7秒843 で全体の6位と健闘。さらにアマチュアドライバーは、ある程度のキャリアをもつエキスパートと経験の浅いジェントルマンに分かれているのですが、そのジェントルマンクラスに限って言えば、佐藤さんは事実上の2番手。つまり表彰台圏内のポジションです。檜井さんは2分5秒820で、プロドライバーの決勝では9番グリッドから上位進出を狙います。 25日の午後からは天候も回復して、ジェントルマンの決勝第3戦からはドライ路面での戦いになりました。佐藤さんは予選では上回った16号車(渡邊久和)に序盤から先行を許してしまい、事実上クラス3位のポジションで周回を重ねます。さらに7周目には16号車がクラストップに躍り出て、佐藤さんの前を走るクラス2位は4号車(今中大介)に。終盤は佐藤さんが1秒以内の僅差に肉薄しますが、そのまま15周目のチェッカーフラッグを受けました。

予選よりは順位を落としてしまいましたが、見事にクラス3位でフィニッシュした佐藤さんは、これまた人生初のシャンパンファイトも経験。「前を走るクルマを抜けなかったのは課題ですが、表彰台に立てたことは素直に嬉しかったです。人馬一体にはほど遠いかもしれませんが、少しずつクルマを手の内に入れられた感じがしています」と、喜びを語ってくださいました。

そして翌26日の午前中にジェントルマンの決勝第4戦がスタート。佐藤さんはローリングスタートでアクセルを踏むタイミングが遅れて、オープニングラップで2台に抜かれる展開になりました。それでも、19号車(高橋照夫)と7号車(とおる君)は、初めてレース中のバトルで追い抜くことに成功。事実上のクラス2位で周回を重ねつつ、格上の1台を追ってファイナルラップの12周目に突入しました。

しかしながら、最終ひとつ前のプリウスコーナーで仕掛けを焦って痛恨のスピン。本人曰く「やはりオーバースピードでしたね」と、大きくタイムをロスし、表彰台を逃すクラス4位での悔しいフィニッシュとなりました。

なお、26日の午後に行われたプロの戦いは、第3戦は3号車(石浦宏明)、第4戦は37号車(中山雄一)が優勝。さらにロニー・クインタレッリさんや松田次生さんという、SUPER GTのチャンピオンたちが火花を散らす名勝負を演出。そんな中、ベテランの檜井さんも第3戦で5位、第4戦では6位となり、それぞれ予選より順位を上げるしぶとい戦いぶりを見せてくれました。

富士スピードウェイを舞台に年間4ラウンドで行われるIPS。次なる戦いは9月17日から18日にかけて開催される、第5戦と第6戦となります。

【参考リンク】
>>> マツダのトップガンがインタープロトシリーズに出場
>>> インタープロトシリーズでマツダの佐藤政宏が3位入賞
>>> インタープロトシリーズ公式サイト www.interproto.jp

Photo by T. Ishida & IPS

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ