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  • 2022/12/27

初代ロードスターレストア12号車、マツダミュージアムで納車式

クリスマス迫る12月20日(火)、マツダ広島本社工場内のマツダミュージアムにて、「マツダクラシック」プログラムによってレストアされた1台の初代ロードスターがオーナーの木村庄一さんに納車され、プロジェクトをリードする山本修弘ロードスターアンバサダーとレストアチームメンバー、そしてミュージアムスタッフに見送られて広島をあとにしました。このプロジェクトの納車式がマツダミュージアムで行われたのは、これが初めてのことです。

大阪市内でメーカーのショールームに勤務する木村さんは1992年式初代ロードスターを新車で購入以来、長年大事にしてこられましたが、さらに将来にわたってコンディションを保つため、このレストアサービスを受ける決意を固められました。約47,000km走行の車体は良い状態で保存され、特に内装は経年劣化も少なく、主に走行機能と外観のリフレッシュがレストア作業のメインとなりました。車体は、2022年6月末の契約ののち、7月にはレストア工場に入庫され、約5ヶ月かけてレストアされました。山本アンバサダーは、「このプロジェクトも5年目となり、木村様のおクルマで12番目のレストア納車式を迎えることになりました。納車は、原則としてマツダ本社、マツダR&Dセンター横浜、またはお客様ご指定のマツダ販売会社となっていますが、今回はミュージアムの助光浩幸館長からの申し出と木村様のご都合がマッチしたため、マツダミュージアムのセンターステージでの納車式が実現しました。おクルマはグッドコンディションだったとはいえ、分解整備ののち必要部分の部品交換を実施し、ボディを再塗装して作業を完了しています。30年ほど経過した車体ですが、各部の軋みや異音が発生しないよう、加振機にかけるなどして細心の注意でレストアを施しています。木村様は大阪まで自走で帰られるとのご希望でしたが、当日のミュージアムの通常営業が15時30分まであるので、それ以後の時間で納車式となることもご了解いただきました。木村様にはご期待以上の仕上がりにご満足いただけたと思います。木村様の表情を拝見して、私たちも嬉しく感じました」と語っています。

オーナーの木村さんは、次のようにコメントされました。「(レストアについて)これまで広島本社には3回来ましたが、毎度マツダの皆さんの接客は大変丁寧で、ショールーム勤務の私としても感服するところです。12月18日に大雪が降り、山陽自動車道で帰れるのか心配しでしたが、納車当日は天気が良くて助かりました。(完成した愛車を目前にして)まるで新車のようで、この先また30年間乗れますね。いつか自分が乗れなくなっても、誰かに引き継いでゆきたいです。自宅駐車場は、カーポートがあるのですがシャッターはなく通りから丸見えなので、こんなに綺麗だと盗まれたりしないか心配になりますね。またこのロードスターのボンネットには、よく猫が登ってきて寝ているので、またやられてしまいそうです(笑)。(マツダミュージアムで納車になったことについて)かつてこのクルマが作られた場所で、このような本当にありがたいサービスを実施して頂き感動しています。本当にありがとうございました」。

マツダでは、レストアサービスを受けられた方で広島本社での納車を希望される場合、各種の都合やスケジュールなどがマッチすれば、今後もマツダミュージアムで納車式を実施することは可能とのことです。マツダミュージアム入口のセンターステージのダウンライトに映し出された木村さんのロードスターと木村さんのお顔は、とっても幸せそうですね。

Text by MZRacing Photos by S. Aso and H.I

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