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  • 2023/06/13
  • OTHER(海外)

ルマン100周年セレモニーにマツダ787Bが参加

6月9日(金)・10日(土)にルマン市のサルトサーキットにて、ルマン24時間レース100周年を祝う「センテナリーセレモニー」が行われ、全47台による歴代優勝車パレードには、トヨタTS050、トヨタGR010ほかのウィニングカーと共に「マツダ787B」が参加しました。

5月末からルマンミュージアムに展示されていたマツダ787B 55号車は、この日ミュージアムの外に運び出されました。日本から出張してきたマツダの技術者によるタイヤ、ブレーキパッド交換や燃料給油などの出走前整備が済むと、暖機のためエンジンをスタート。バックヤードの狭い土地に轟音が響き渡り、聞きつけた多くの観客が集まってきました。数分の暖機を終えると、拍手と歓声が起きました。これは、ルマンではすでによく見る光景となっています。その後、常設のブガッティサーキット内に設けられている仮設ピットに移動。そこで、トヨタの2台やジャガーXJR9LM、アウディLMP1カー、BMW V12 LMRなどと合流。これらは、出走にあたって機器を用いる調整などが必要であり、入念な暖機も必要な様子です。その中でマツダ787Bはほとんど特殊な作業を必要とせず、ただスタート時間が来るのを待ちました。レーシングコースでは、トラックウォークが行われており、多数の観客が付近を散策している中、スタート地点への移動時間となりました。各車はエンジンをスタートし、自走でダンロップブリッジ下へと進んでいきます。ここがスタート地点に選ばれたのは、ちょうどスタート地点から登り始めたコースレイアウトが下りへと転じる地点だからです。ここに三々五々ドライバー達が集まってきます。ミュージアムから直接ここに運ばれた年代物の優勝車たちは、もうすでに準備が完了しているようです。

マツダ787B は、お馴染み寺田陽次郎がドライブする予定となっていますが、中々現れません。ピットエリアでは、「クラブデピロット」(ドライバーズクラブ)の撮影が行われており、そこで足止めを喰らっているようでした。すでにスタート地点には、ジャッキー・イクスやステファン・ヨハンソンら、1991年のマツダ優勝に関わった顔ぶれが集まっています。イクスからは、「あの素晴らしいサウンドを奏でる4ローターエンジンは、マツダにしかできない技術でした」と話し、当時R26Bエンジンを組み立てていたエンジニアの手を硬く握り、「素晴らしい仕事でした」と語っていました。ヨハンソンは、「実はあの年、私は18号車(マツダ787B-001)をドライブしていて金曜日までは私たちのクルマが優勝すると信じていたので、いまでも悔しい。土曜日の天気予報は雨が降るかも、というものだったので、私たちのクルマは急遽ギアセットをチェンジすることになったのです。55車はそのままドライセットでスタートしました。そして雨は降らず」と語って笑いを誘っていました。寺田は、走行スタートの直前になんとか間に合っています。 定刻の19時30分を少し回った頃、セレモニー走行が始まりました。年代の古いレースカーから順にダンロップブリッジ下からコースを逆走し、ストレートを過ぎて最終コーナーでUターン。再びホームストレートに向かうと、各車はオフィシャルに促されて定位置につきます。コースに対して斜めに停車するルマン式スタートのフォーメーションです。すでに観客席は、多くのファンで賑わっています。順番にマシンが紹介されると、ドライバーだけがコースを挟んでマシンと反対側に促され、フランス国旗が振られるとついにスタートです。ほとんどのドライバーは小走りにマシンに辿り着くと、急いでヘルメットをかぶってコクピットの人となります。しかし、イクスだけはかつてのエピソードの通りにゆっくりと歩き、レースカーに乗り込みました。1969年のルマンにて、この危険なスタート方法に抗議したイクスはゆっくり歩いてヘルメットを被り、最後尾からスタートしながら総合優勝を果たしたというエピソードが残されています。 55号車マツダ787Bは、寺田が乗り込み走り出すと、またしてもスタンド席から大声援が飛びます。寺田が走り切ると、ダンロップブリッジの内側にいた観客からも拍手喝采を受けていました。また、翌日のデモンストレーションランは、決勝レース前に実施されました。直前に激しく路面を打った雨も12時30にはすっかり乾き、ドライコンディションで全車フルコースを2周走り切りました。参加したドライバーも、観客席のファンも、ルマン100周年を心から祝い、感激の様子でした。

【記録動画(Short)】 Le Mans 100th Anniv. Winning Car Parade (YouTube 0’58”)

Text & Photos by MZRacing

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