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  • 2015/10/29

ロータリースポーツの未来を感じさせるRX-VISIONが世界初公開

東京モーターショーの事前情報でマツダファンの期待を高揚させていたマツダ・スポーツコンセプトが、プレスデーの10月28日に「マツダRX-VISION(アールエックス・ヴィジョン)」としてワールドプレミア公開となりました。

ロータリーエンジン・スポーツカーコンセプト、RX-VISIONは、マツダの「走る歓び」を象徴するフラッグシップと再定義され、その心臓は次世代REであるSKYACTIV-R(スカイアクティブ・アール)であるとアナウンスされました。

搭載されているSKYACTIV-Rエンジンのローター数や排気量、ハイブリッドシステムや過給器の有無などは紹介されていません。気になるエンジンスペックなどは未公開。あくまでも次世代へのヴィジョンを示すコンセプトカーとなっています。

そのスペックは以下の通り。
【乗車定員】 2名
【全長×全幅×全高】4,389mm×1,925mm×1,160mm
【ホイールベース】2,700mm
【エンジン】SKYACTIV-R
【駆動方式】FR
【タイヤ】前:245/40R20 / 後:285/35R20
【リム】前:9.5J / 後:11J

4,300mm前後の全長だった歴代RX-7に近いディメンジョンではありますが、ノーズの長いボディやサッシュレスのドアなどに、スペシャリティのテイストを感じるとするならば、コスモスポーツ(1967-1972年)の名を継いだ、コスモAP(1975-1981年)、ユーノスコスモ(1990-1996年)の末裔という見方もあります。

RX-VISIONは、この時代に則した新しさの中に、スポーツカーの正統を感じさせる、マツダのスポーツカー史を凝縮させたようなスタイリングを備えています。オーセンティックなスポーツカーを思わせる低く長いフロントノーズ、オーバーハングが短くフロントドアから離れたタイヤ位置、左右が高く中心のくぼんだルーフ形状、リヤガラスの後端からの短いリアデッキ、丸形4灯のリアコンビランプなどに、コスモスポーツから、そしてその後のRX-7/RX-8の伝統を感じさせるデザインモチーフです。

さらにドアガラスからクォーターウインドウへ連続するラインなどは、現在のマツダのデザインアイデンティティでもある「魂動デザイン」の躍動感を感じさせ、見どころのひとつでしょう。

ディテールでは、ティザー画像でもうっすら見えていたFD3S型RX-7のような4連テールランプや、正面から見ると半眼で見据えているようなヘッドライト回りなどに特徴があります。また、過度な空力付加物がついているようなデザインではなく、美しいフォルムを作り上げ、それをそのままストレートに魅せている印象です。

ワールドプレミアの現場では、報道関係者から「カッコいい」「いつ出す」「欲しい」と言った声が聞こえてきました。世界のスーパースポーツを試乗する機会もあるジャーナリストの皆さんもため息をつくRX-VISIONのスタイリング。ぜひ東京モーターショーへ足を運んでご自身の目でご覧になってください。

東京ビッグサイトで開催される東京モーターショー。一般公開日は10月30日(金)〜11月8日(日)。マツダブースは西ホールとなります。

今回、マツダ デザイン本部長の前田育男さんへのインタビューができましたので、次回はそのお話をアップしていきたいと思います。

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