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  • 2019/07/18
  • OTHER(海外)

マツダ2でラリーメキシコの革命を目指すGHRモータースポーツ

メキシコを拠点に活動しているGHRモータースポーツは現在、同国内で最も競争力のあるラリーチームのひとつになることを目標に、マツダ2ラリーカーを組立ています。チームはメキシコのグアナファト州レオン市に拠点を置いています。彼らはグアナファト州の公式ラリーチームであり、レオン市はWRCシーズン15イベントのひとつ「ラリーメキシコ」の会場で、街の人々は熱心なラリーファンです。

 

彼らは現在、2台のラリー用マツダ 2を組立中です。このマシンはメキシコ国内で完全に開発されており、メキシコで開発されたラリーカーが地域のFIA規制に沿って組み上げられるのはこれが初めてとなります。FIA/NACAM規制は、北米、中央アメリカおよびベネズエラ、コロンビア、エクアドル、ペルーなどの南アメリカの一部で承認されています。WRCラリーメキシコにマツダ2 R1で参戦するため、競技車両はFIA/NACAM規制に適合しなければなりません。

 

チームは現在ロールケージの製作を進めており、最初の2台は組立の最中です。また初年度には、10台のベース車を製作することを目標にしています。彼らの目的は、低予算で本格的なラリーカーでラリーの世界に入ることを望む若手ドライバーにラリーカーを提供することです。

 

彼らの新しいマシンに対する彼らの目標は、最先端の新世代車であり、競争力をもつ設計はもちろんのこと、FIの安全基準認証を受け、メンテナンスに関して高レベルのコストパフォーマンスを達成することです。また、高品質パーツを使用し、シンプルでありながら頑丈で高いクォリティの構造を実現することです。主な特徴は、クロモリ鋼ロールケージ、シーム溶接、FIA公認ATL燃料タンク、油圧ブレーキ、リアディスクブレーキ、ピレリ・トロフェオ R205 / 50/16タイヤと16インチブレードホイール、サベルト・トウラスレーシングシート、リマッピングされたECUなどです。

 

このマシンは、SKYACTIV-G 1.5自然吸気エンジンを搭載し、125PS@7500 RPMの出力と1751Nm@5500RPMの最大トルクを発生します。マツダ「Gベルタリングコントロール」によってとても敏捷な挙動を実現しています。6速マニュアルトランスミッションを採用し、車重は約1,100キロになると予想されています。これらの特徴は、FIA R1(NACAM)規定に準拠しています。

 

チームは、最初のマツダ2ラリーマシンがNACAMラリー・シエラフアレス2019(8月28-29)に出場できるように懸命に働いています。それ以降彼らは、テストや改善を始めるつもりです。その次のFIA/NACAMラリー選手権ラウンドは11月21日に開催され、今シーズンの最終戦となります。両ラリーの路面タイプは、共にアスファルトです。さらに、チームは2020年3月に開催されるWRCラリーメキシコへの出場準備を開始する予定です。その時点から、他の必要な改善と共に、サスペンションはグラベル仕様にアップグレードされます。

 

この新しくエキサイティングなプロジェクトは、確実にアメリカ大陸とメキシコのラリーシーンを盛り上げることになります。うまくいけば、将来のメキシコのラリースターにとって完璧なプラットフォームになるでしょう。 安価なラリーカーは、確かに若いドライバーに最初の一歩を踏み出す絶好の機会を提供するでしょう。FIA/NACAM認証は、WRCやNACAMのイベントに参戦するために、地域の新進ドライバーを集めるためのスムーズな方法となるでしょう。

 

Text by MZRacing, Photos by GHR Motorsports

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