MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

ニュース

  • 2023/09/06
  • S-Tai

55号車MAZDA3 Bio concept、12号車ROADSTER CNF conceptも力強い走りを見せる

9月2日(土)~3日(日)に、栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにてENEOS スーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONE第5戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が開催されました。MAZDA SPIRIT RACINGは、ST-Qクラスに55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept(寺川和紘/関豊/井尻薫)と12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept(阪口良平/堤優威/前田育男)の2台体制で参戦。前回のオートポリスでのアクシデントから短期間で修復された12号車は、制御系統のトラブルを抱えながらも無事完走。今回から新たな次世代バイオディーゼル燃料100%(HVO燃料)を使用する55号車は安定した速さを見せ、同クラスから参戦の28号車ORC ROOKIE GR86 CNF concept、61号車Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptとも互角の戦いを展開。ラストは61号車の猛追を振り切り、僅か1秒差でチェッカーフラッグを受けました。

「ストップ&ゴー」サーキットであるもてぎは、最も“ブレーキに厳しい”コースとして知られ、12号車、55号車共に制動系を強化して臨みました。9月に入ったというのに、コースの路面に陽炎が立つほどの酷暑は、ブレーキだけでなく、ドライバー、マシン、ピットクルーにとっても、大変過酷な環境となりました。

ディーゼルエンジン搭載レーシングカーとして、55号車は今季よりHVO(Hydrotreated Vegetable Oil)燃料を使用して参戦していますが、様々な種類の燃料を使用してその可能性を探るため、本大会よりカーボンニュートラル(以下CN)問題に厳しいヨーロッパで、既に普及しつつあるNESTE社(フィンランド)のHVO燃料を導入しました。HVO燃料は、使用済みの食用油等を水素処理した代替燃料となっています。環境に厳しい欧州では、早くからバイオ燃料など非石油燃料に注目し、市販化されてきました。税制や補助などの政策もあり、原油高騰のおり、従来の軽油とあまり変わらない価格で販売されている国も出てきています。NESTE社はバイオ燃料では世界シェア40%を誇る大手メーカーとなっています。

「レースは実証実験の場と言われます。現行のエンジンが特別な改造なくそのまま使え、さらにCN問題の克服にも貢献するHVO燃料の可能性を実証するために、マツダはメーカーとしてST-Qクラスに参戦しており、一般道より過酷なレース環境で得た知見を、量産車にフィードバックすることを目的としています。そのためにも、注目を浴びるS耐レースで走らせ、近い将来、お客様にとって身近なものになるであろうHVO燃料の存在を発信することが我々の目指すところです」とパワートレイン開発本部エンジン性能開発部部長の森永真一は語っています。

55号車のAドライバー寺川は、「前回から燃料の変化による走りの違いは全くありません。トルクもありパワーも出る。代替燃料としてとても優れていると感じます」と感想を述べています。今季の前半戦に悩まされた駆動系トラブルも克服し、スピードの進化に重点を置いている55号車。Cドライバーの井尻も、「トランスミッションの信頼性も向上し、サスペンションのセッティングも定まって決勝のラップタイムも安定しています。61号車との互角のバトルには手に汗を握りました。今季ベストともいえるレース展開でしたね」と、充実した表情を見せました。

12号車は、制御系統のエラーシグナルを検知しフェイルセーフ機能が働いたためガレージで修復。タイムロスしましたが、安定走行時にはST-4クラスと同等のラップタイムを記録しています。「国内で唯一、量産車をベースにアマチュアがプロと一緒にレース参加できるのがスーパー耐久の特徴。レースのプロではない我々は経験も浅く、まだそのS耐の精神を学んでいるような段階です。本来なら1分1秒を争うレースの場で競うプロ・ドライバーの皆さんには、相当なストレスを感じさせていると思います」とカーマネージャーの秋山耕一は語ります。12号車のプロジェクトが持ち上がった際、「プロとして知識を伝えながら、チームの成長の過程も踏まえて参戦して欲しい」と招かれたプロドライバーの阪口と堤は、「トラブルの原因や理由を明確にし、エンジニアの皆さんと共に解決していきたい」「限界の度合いが違うレースでしか得られない知識を、量産車にフィードバックして欲しい」、と話しており、プロドライバーの視点でチームの成長に期待を寄せています。

Photos and Text by MZRacing

MAZDA MOTORSPORTS スーパー耐久シリーズ

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ