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  • 2015/11/10

歴代IMSAマシン5台編隊走行にしびれる

11月7日(土)にカリフォルニア州フォンタナのオートクラブスピードウェイにて、全米最大級のマツダREファンミーティング「SEVENSTOCK 18」が開催され、マツダUSAが持ち込んだ歴代IMSAレースカーのデモランなどに多くのファンが酔いしれました。

今回マツダUSAモータースポーツが準備したのは、お馴染みマツダRX-792P(1992年GTP)、FC3S型マツダRX-7 GTO(1990年)の2台に加え、13Bロータリー搭載のマツダMX-6 GTU(1989年)、デビューレースのデイトナ24時間で衝撃的1-2フィニッシュを飾ったSA22C型マツダRX-7 GTU(1979年)、マツダロータリー車がIMSAで記念すべき初優勝を遂げたマツダRX-2(1973年 Baby Grand)の5台。すべて走行可能な状態にメンテナンスされており、まあたらしいスリックタイヤが装着されていました。しかも、RX-7 GTUは本物がすでに廃棄されているため、当時の図面を元に新たに組み上げたレプリカであるのに対し、他の4台はまさに当時活躍したリアルカーそのものです。異色のMX-6 GTUは、パイプフレームシャシーのフロントに13Bエンジンを縦置き配置し、プロペラシャフトを介してリア部にマウントしたトランスアクスルに駆動力を伝達するレイアウトとなっており、オリジナルのレシプロ2.2リットルDOHCエンジンを横置き配置したFFとはまるで異なるレイアウトとなっています。また、初勝利を挙げたのちも活躍を続け、1980年のデイトナ24時間レースでは無敵を誇った強豪RX-7に混じってGTUクラス4位に入ったRX-2には、当時のドライバーだったアラン・ジョンソン本人が乗っています。アランは久しぶりにこのマシンに対面したようで、懐かしそうにしながらも燃料系統のチェックやエンジン暖機を入念に行っていました。

会場には全米各地からここを目指して集まってきた約400台ものREカーが、車種ごとに整列しています。その顔ぶれは、マツダR100(ファミリア)ロータリークーペ、RX-2(カペラ)、RX-3(サバンナ)、RX-4(ルーチェ)、各世代RX-7、RX-8のほか、20B型3ローターエンジンを自作シャシーに搭載しライセンスプレートを取得したモンスターやアメリカ専用車種のREトラックなど。いかにマツダREがアメリカ人に慕われているかがわかります。何人かに話を聞きましたが、カリフォルニア州各地や近隣のネバダ州だけでなく、ワシントン州から15時間かけてきたという熱心な方もいました。オーナーだけでなく家族や友人、イベントを楽しみに来た観客などを含め、この日を満喫したのは約2,000人とのことです。この中には、ヨーロッパや日本、ニュージーランドやプエルトリコ、メキシコからのエンスージアストも含みます。このため、ファストフードが食べられるケータリングコーナーには、早くから長蛇の列ができていました。主催者のバーニィ・ヘレラさんは、「今でもアメリカのマツダREファンは、ご覧のように元気いっぱいです。今年の東京ショーでRX-VISIONが公開されたので、ここにきているファンはこれまで以上に興奮しています。私も東京には行きたかったのですが、仕事の都合で断念しました。行っていたらステージに登り、”エンジンを見せろ”と騒いで取り押さえられていたかもしれませんね(笑)。ここにいる皆と共に、これからのRX-VISIONの成長に胸を膨らませていきたいと思います」と語っていました。

オーバルコースとインフィールドトラックを組み合わせたコースでは、デモランが行われました。5台のIMSAマシンも元気よくREサウンドを轟かせています。そして、彼らREオーケストラの演奏が絶頂を迎えた時、5台のマシンはV字形に並びストレートを駆け抜けました。この予告なしの演出にファンは熱狂。REサウンドと同調して一段と大きくなった歓声が周囲に響き渡りました。

2016年の「SEVENSTOCK 19」には、どんな仕掛けが考えられるのでしょうか。今から楽しみです。

Photo by MZRacing

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