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  • 2021/12/08

初のマツ耐栃木ラウンド、ツインリンクもてぎにバイオデミオが登場

12月5日、ツインリンクもてぎで初めて開催されたマツダファン・エンデュランス(マツ耐)最終戦に、ユーグレナ製バイオディーゼル燃料を使用したマツダ2(TEAM NOPRO)(*注1)が賞典外特別参加し、話題となりました。なお会場には、2021年スーパー耐久(S耐)最終戦ST-Qクラスへ参戦したTEAM NOPROの37号車「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」が特別展示され、マツ耐のパレードラップでは参加車両と共にコースを走行するサプライズがありました。

快晴の下、ツインリンクもてぎのパドックは、朝からマツダ車で埋まりました。コース上では、ロードスター・パーティレースⅢ交流戦やマツダファン・サーキットトライアル(MFCT)などの参加型モータースポーツ競技が終日行われ、まさにマツダ車オンリーの一日となりました。そんな中、パドックでは展示された「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」を眺めたり、愛車と記念撮影したりする人の姿もありました。今回展示された「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」は、カーボンニュートラルの実現に向けた次世代バイオディーゼル燃料の普及を目的とし、従来のSKYACTIV-D 1.5エンジンを搭載したS耐参戦車の37号車に、ミドリムシなどの微細藻類油脂や使用済み食用油を原料とした100%バイオ由来の次世代バイオディーゼル燃料である、株式会社ユーグレナ製「サステオ」を使用し、最終戦の岡山ラウンドでST-Qクラスにて走行した車両です。この日は、株式会社ユーグレナの代表取締役である出雲充社長も応援に駆けつけました。出雲社長は、「スーパー耐久レースに続き、ナンバー付き車両で行われるモータースポーツ競技にも当社のバイオ燃料が使わることになり、大変感激しています。カーボンニュートラルを実践する当社のバイオディーゼル燃料を使って多くの方々がモータースポーツを楽しめるよう、私たちも製品の性能向上やコストの低減に努力していきたいと思います。また、私自身もサーキットを走行して思い切り楽しみたい、と強く感じました」と感想を語っていました。

また、午後から行われた、参加型モータスポーツ競技であるマツ耐には、新たな取り組みとして、軽油にバイオ燃料「サステオ」を10%混合使用したマツダ2が参戦。NOPRO☆Bio Mazda2(野上敏彦/野上達也)が出走し、指定外燃料を使用するため賞典外での参加となったものの、無事に2時間30分を走破し完走を果たしました。マツ耐は、2時間30分の間、無給油でどれだけの周回数を走ることができるかを競う競技です。ロールケージやフルハーネスシートベルトも不要で、普段使用している自家用車のままで参加することができます。ツインリンクもてぎでは初開催となるマツ耐ですが、今回は49台のマツダ車が参加しました。レース後、TEAM NOPROの代表、野上敏彦さんは「久しぶりにマツ耐に参加しました。親子水入らずでレースを楽しむことができました。クルマは、ECUを含め全く普段使っている標準仕様のままです。終盤、ガス欠症状が若干出ることがありましたが、無事快適に周回することができました。カーボンニュートラルが求められる時代、今回のようなバイオ燃料を使った耐久レースというものがだんだん具体化していくのだと思います」と語っています。

【レースオーガナイザーB-Sports代表、三城伸之さんのコメント】 「岡山で開催されたS耐最終戦でも注目されましたが、これからのモータスポーツや自動車について考える中、代替燃料の色々な可能性追求について、モータースポーツを使って取り組んでいただけるということはありがたいことですし、それが参加型モータースポーツであるマツ耐で披露されるということは素晴らしいことだと思います。ツインリンクもてぎで、丸一日マツダ車だけのイベントを開催したのは今回が初めてです。ホンダさんの本拠地であるもてぎで、メーカーの垣根を超えてイベントを開催したり、モータースポーツを盛り上げていこうという意味でも、大変意義があったと思います」

(*注1) 今回は将来の燃料の選択肢を広げるバイオディーゼル燃料の訴求ということで、特別に主催者の許可を取って、サーキット内を走行しています。( B-SportsブルテンNo.MFE2021-10)公道走行時はさらに別途特別な許可申請が必要になります。

Text & Photos by MZRacing

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