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  • 2014/07/16

ボンネビルスピードチャレンジにマツダロータリー搭載車が再挑戦

皆さん、このクルマが何だかご存知ですか。これは初代SA 22C型RX-7のボルネビルスピード記録挑戦車で、カリフォルニアのREチューナーであるレーシングビート社の手により、1978年のスピードウィークで時速184マイル(約294km /h)の記録を出したクルマです。

この時のレーシングビートチームのように、まっさらの画用紙の上にスピードチャレンジの夢を描いている人が居ます。その方の名前は岡本サム澄人さんです。日本生まれで現在はLA近郊のハーバーシティに住むイベント/映画プロデューサーの岡本さんは、クルマいじりが趣味で「いつかボンネビルで時速500km を出してやろう」という夢を抱くようになります。このプロジェクトは何度か現実味を帯びては頓挫し、実行に移すためには何年かの月日を必要としました。500km /hを超える記録を作るためには、それにふさわしいハードウェアと経験、そして十分な資金が必要だからです。そして、岡本さんはいよいよ今年2014年のボンネビルスピードウィークに挑戦することを決意したのです。それは、大規模なプロジェクトではなく、自らの手で組上げたマシンを現地に持ち込み、メイクアンドトライを繰り返し、数年かけて記録を達成しようと言うものです。

岡本さんのボンネビル挑戦は、「F-5チャレンジプロジェクト」と名付けられています。F-5のFとは竜巻の速度を意味する藤田スケールで、F-5とは風速314km /h〜504km /hの範囲を示します。シャシーは、NA型初代マツダMX-5で、それにFC 3S型RX-7用の自然吸気13Bロータリーエンジンを搭載します。もともと低重心のオープンボディであるMX-5は軽量ながら十分な剛性をもちあわせていますが、約180馬力の最大出力ではもちろん500km /h超えを目指すことは無謀です。今年は、「シェイクダウンの年」として第一目標の時速150マイル(約240km /h)を破ることが岡本さん自身のミッションとなります。来年は空力とエンジン出力に改良を加え、次のステップに進む予定です。

今年のボンネビルスピードウィークは8月9日(土)に開会され、15日までの1週間かけて行われます。舞台は、ユタ州ソルトレイクシティから約150km の位置にある塩の湖である「ボンネビルソルトフラット」です。MZRacingでは、岡本さんのF-5プロジェクトの行方を見守り、応援するつもりです。是非皆さんにも注目していただきたいと願っています。

Photo by Sam Okamoto

メイン画像 “1978年のボンネビルスピード記録挑戦車SA 22C型初代RX-7” Photo by MZRacing

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