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  • 2015/07/01

Mazda Women in Motorsport 女性ドライバー2名がS耐に挑戦

7月に実施される「Mazda Women in Motorsport Project 2015」の最終訓練を目前に、参加者から2名の女性ドライバーがスーパー耐久に挑戦することが決定しました。エントリーを発表したのは7月4日・5日に富士スピードウェイで開催される、シリーズ最長8時間耐久「スーパー耐久シリーズ2015 第3戦 富士SUPER TEC」です。

長年マツダ車でS耐に出場しているチームNOPROのサポートのもと、サポートドライバー含めドライバー3人体制でエントリー。マシンは「ワコーズDXLアラゴスタNOPROデミオG」です。

プロジェクト開始当初、S耐への出場はSTEP3とされ、STEP2ではマツ耐やメディア対抗4時間レースへの出場サポートが公表されていました。しかし、STEP1である美祢自動車試験場での訓練も第二回を終えた時点で2人は選出され、STEP3に進む飛び級の展開に。また、訓練最終回はS耐と同日開催のため、6月に開催された第三回目の訓練が2人にとっては実質最終回となりました。

Bドライバーとして選ばれたのは、Yuri Hayashiさん。Hayashiさんは以前より、ポルシェGT3カップに出場するなど、レース出場経験が豊富で参加者の中で常にトップレベルの好成績をおさめていました。

続いてCドライバーは小松寛子さん。小松さんは、ロードスター・パーティレースIIでクラス優勝経験もあり、訓練車であるロードスターを誰よりも乗りこなし、Hayashiさんと2トップで好成績をおさめていました。

プロジェクトリーダーの井原さんは「この2人は二回目の訓練の時点で、コース上で安全に運転できる基礎ができていました。もともとレース経験もあり、スーパー耐久の出場条件もクリアしていましたので、彼女たちに今必要なのは実戦だと判断しました。S耐出場により更にスキルアップしてくれると期待しています」とコメント。

ポイントとなるのは、今回のマシンです。2人が今までレースで乗ってきたFRとは違い、乗り慣れないFFでの挑戦となります。 マシンとコース、S耐におけるマナーやルールの理解を目的に、6月4日に当日の舞台となる富士スピードウェイにて、実際のマシンで事前訓練が行われました。参加者2人の他、チームNOPROの皆さん、サポートドライバーとして、今年のニュルにも出場し当日Aドライバーとして参加する関豊さんと、同チームとして別車両で参加される谷川達也さん、そして井原慶子さんが集合しました。事前訓練での走りを見て、正式にエントリーを決めることとなっていました。

チーム NOPRO代表の野上さんは「このデミオはレース仕様に生まれ変わっていて、エンジン出力もアップしています。ストレートでのスピードは他の出場車両と比べて劣りますが、コーナリングに向いています。コーナリングマシンとして、メリットを上手く使って走って欲しいです」とコメント。この日スポーツ走行5セッションをこなし、2人とも最終走行では大幅にタイムを縮めて訓練は無事に終了しました。

「素晴らしかったです。初めてのクルマでここまで出来るのは素晴らしい。プロ並みのタイムも出てくるようになって走りをみていて鳥肌が立ちました。今回、基礎はクリアしたと判断してこのような機会を作りましたが、これからはもっと細かく詰めていくことが課題です。タイヤ1本単位の調整をかけていく訓練をしたいです」と、井原さんは次の目標を掲げていました。

6月20日・21日に第三回の訓練を終え、更にスキルアップした2人。S耐での走りに注目です。

Photo by MZRacing

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