MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

ニュース

  • 2024/10/17

MAZDA SPIRIT RACINGジムカーナエクスペリエンスRd.4が開催

10月13日(日)、秋晴れのTSタカタサーキット MAZDA SPIRIT RACING マルチフィールドにてMAZDA SPIRIT RACINGジムカーナエクスペリエンスRd. 4が行われ、35名のドライバーがモータースポーツの第一歩に相応しい1日を楽しみました。

TSタカタサーキットは、広島県北部の安芸高田市にあります。朝方は周囲に深い霧が立ち込めていましたが、開会式が始まる頃にはすっかり晴れ上がり、ポカポカと暖かい天候に恵まれました。開会式では、MAZDA SPIRIT RACINGの前田育男代表が挨拶。「マツダでは、モータースポーツを多くの人々の楽しんでいただけるよう、気軽に参加できるイベントや機会を増やしていこうと考えています。今日は、初心者の皆さんにこの大人の運動会を大いに楽しんで帰っていただこうと思います。今日皆さんにアドバイスするために来られているアドバイザーも、最初は決して上手では無かったんです。皆さんも長い年月をかけて経験を重ねると、彼らのようにチャンピオンになれる可能性があります」、と話して笑いを誘っていました。今回は、キャロルターボからデミオ、MAZDA2、NB、NDロードスター、ロードスターRF、CX-5、CX-60、RX-8、FC3S型RX-7などにまじり、希少車のNBロードスターターボが参加していました。また、今回は(株)広島マツダのサービステントが出ており、タイヤ空気圧調整やツールの貸し出しなど参加者のサポートを提供しています。

今回のアドバイザーは、全日本ジムカーナ選手権に参戦している河本晃一選手、髙屋隆一選手、久保真吾選手の3名です。参加者は、アドバイザー毎の3グループに分かれ基本的な走行ラインや視線の移動先などの解説付きの下見歩行からスタート。続いてアドバイザーがCX-60 PHEV車、ロールケージを組み込んだロードスターN1レースカーを使い、午前中の練習コースをデモンストレーション走行しました。その後、参加者がそれぞれの愛車で練習走行に向かいます。その後に愛車をアドバイザーが運転、参加者が助手席に乗ってコースを案内。アドバイザーにとっては一日で最も忙しい時間帯です。今回は、大きな旋回のオーバルセクション、スラローム、ビッグスクエア、ゴール後に一旦停止などの基本を含んでいますが、わかりやすいコース設定のため、ミスコースする参加者は少なかったようです。次は、参加者それぞれの走りをアドバイザーが外からチェックし、マンツーマンでアドバイスする回です。セクションごとの細かいアドバイスがとても具体的で、参加者にとってためになったようです。長崎ナンバーのNDロードスターにお父様とダブルエントリーしている長川真子さん(広島県在住)は、「前回のエクスペリエンスで父についてきたのですが、今回は私も参加しています。初めての体験なので、わからないことだらけだったのですが、アドバイザーの方に具体的に教えて頂いたので、よくわかりました。(午後の模擬タイムトライアル)でどれだけ成果が出るか楽しみです」、と語っていました。ちなみのお父様所有のNDロードスターは2015年式ですでに31万kmを走行しているクルマですが、とても良いコンディションのようです。

午後のプログラムは、コースレイアウトを変更し、少し難易度を上げました。それでも午前中に慣らした各セクションの要素は全て含んでいます。練習走行を経て、2回の模擬タイムトライアルが行われました。参加者の皆さんは、コツを掴んだ方も多く、タイヤのスキール音が途絶えることなく会場に響き渡りました。アクセルを踏めている証拠です。
CX-5 XDで参加の上司和善さん(広島県)は、「マツダで開発の仕事をしています。このようなイベントには参加したことがなく、モータースポーツのドライビングとはどういうものなのかを体験しようと思って参加しました。普段タイヤのスキール音なんて出したことはないし、ABSを効かせたたこともありませんでした。やってみると楽しいし、どうやったら上手く走れるか興味は深まりました」、と話してくれました。上司さんは、自身で設定したターゲットタイムを切ることはできませんでしたが、タイムアップを果たしています。
CX-60で神奈川県厚木市から参加の澁谷恭子さんは、前週のRd.3筑波に黄色いFD3Sで出場した澁谷寿夫さんと共にダブルエントリーです。「私は普段運転しないので、何をやったら良いのかわかりませんでしたが、タイムアップできないとメチャクチャ悔しいのは確かです」、と語っていました。模擬タイムトライアルの2本目はなんと2秒アップ。「悔しいので高屋アドバイザーに修正点を聞きに行ったんです。タイムアップできてうれしぃーっ」、と笑顔を見せてくれました。
長崎ナンバーの31万kmロードスターの長川真子さんも、自身の目標にしていたターゲットタイムを切り、タイムアップ。嬉しそうな表情を見せてくれました。お母様とMAZDA2にダブルエントリーの前田匠真さん(大学生)、「僕は2回目の参加ですが、とっても楽しかったです。タイムアップして母親に1秒勝てていますので、めっちゃ嬉しいです」、とのこと。
この日の模擬タイムトライアルでベストタイムを記録したのは、愛媛県西条市からロードスターRFでやってきた佐伯希さんでした。エキスパートクラスへの参加でした。佐伯さんは、「長年週末の趣味として主に愛媛県内の地方戦ジムカーナに出場しています。まだランエボからロードスターRFに乗り換えてからFRの走り方に悩んでいました。主に荷重移動が難しいと感じていたのですが、今日アドバイザーの方のお話でヒントが得られました」、と控えめでしたが、ベストタイムはまさにぶっちぎりでした。

この日の最後に表彰式があり、クラス別にタイム上位者にはトロフィーが、参加者全員に写真スタンドが贈られました。主催者Zummy Racing Familyの深栖健男代表は、「今日はゴール地点で、楽しそうに大笑いしてフィニッシュする人が多かったように見受けます。このシリーズは、今年はあと一回筑波で終了ですが、来季も本年同様に開催を計画しています。今日楽しいと感じた方は、来年もどうぞよろしくお願いします。できればお友達も誘って参加してくださいね」、と挨拶しています。

Text & Photos by MZRacing

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ