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  • 2016/04/11

第2回マツダファン東北ミーティング、多数のマツダ車で賑わう

4月10日(日)、宮城県のスポーツランドSUGOにて「第2回マツダファン東北ミーティング」が開催され、多くのマツダファンで賑わいました。

前日気温が上がったため、スポーツランドSUGOの敷地内にあるすべての桜の蕾が満開となり、美しい桜のアーチのもと、イベントは進行していきました。国際レーシングコースでは、レーシングチームエイトリアンによるRX-8限定タイムアタック、マツダファンサーキットトライアルなどのトライアル競技がまず行われ、その間にマツダファンエンデュランスや今年から新たに北日本シリーズシリーズがスタートしたNDロードスターによるパーティレースIIIの公式予選などが組み込まれています。パドック中央のステージでは、開会宣言の後、レーシングドライバー寺田陽次郎さんのトークステージ、スーパー耐久シリーズ現役レーサーによるトークセッション、ギタリスト田川ヒロアキさんのライブなどによって、参加者の皆さんは徐々に気分を上げていきました。

寺田さんステージには、寺田さんが協力し、マツダが協賛して推進している東日本震災被災児童の自立支援プログラム「サポートアワーキッズ(SOK)」のフランス・ステイに参加した中高生らがステージに上がり、彼らがフランスで何に触れ、それが将来の夢にどう影響したかなどをスピーチしました。初々しいキッズ達のスピーチは、集まったマツダファンの耳にはどのように聞こえたでしょうか。ステージ横のマツダテントでは、デミオ15MBやロードスターNR-A、グローバルMX-5カップカーなどの展示に加え、すっかり恒例となったマツダ技術本部による「モノ造り展示」では、普段聴くことのできない生産現場の皆さんの仕事に対するひたむきな姿勢や、エンジニア達のこだわりを聞くことができ、マツダ車オーナーにとってはとっても嬉しいコミュニケーションの場となりました。最近では、このコーナーを「会いに行けるエンジニア」コーナーと呼んでいる人もいるようです。こちらでは、イベント名が刻まれたメタルプレートを参加者自身が手作業で磨き、キーホルダーとして完成させる体験コーナーも用意され、一心不乱にプレートを磨きあげるお客様の姿を見ることができました。

マツダ車オーナーズクラブ単位のサーキットパレードランを経て、いよいよお待ちかねのデモランの時間がやってきました。今回は、昨年に引き続きマツダ787B JSPC仕様車が走ることは事前に告知されていたので、東北一円から集まったマツダファンの中には、これが目当てという方も少なくなかったことでしょう。さらに今回は、寺田さんが1971年8月の富士ツーレングカーレースで優勝したカペラ・ロータリーのレプリカマシン、2014年にニュルブルクリンク24時間レースを走ったマツダMX-5のレプリカが加わり、珍しい組み合わせのデモランとなりました。こんなシーンが見られるのもマツダファンミーティングならではのもの。しかし何と言っても、桜が咲き誇るサーキットに鳴り渡る4ローターサウンドは格別でした。寺田さんのアクセルワークもいつもに増して軽快だったように感じました。また、787Bの甲高い音に比べれば、やや野太いカペラのREサウンドも、期待以上に腹の底に響く音でした。かつてスカイラインGT-R軍団の表彰台独占を切り崩した「風のカペラ」の走る姿に感激したオールドファンもいたことでしょう。

現役S耐車両4台によるランデブーランのあとは、NDロードスターによるパーティレースIII初の公式レースのスタート進行の時間がやってきました。今回のシリーズオープナーに出場したのは5台。それぞれまだ真新しい愛車に跨り、渾身の走りを見せてくれました。記念すべき初戦を制したのは、Team TERRAMOS所属の鎌倉裕貴さん。しかもぶっちぎりの独走優勝でした。その後、コースでは無給油で2時間30分走って順位を競うマツダファン・エンデュランス(マツ耐)がスタートしました。今回は、新旧ロードスターを中心に合計21台が出場。マツダ役員チームもNCロードスターでエントリーしました。過去2回のマツ耐出場でレーシングスピードと燃費のパランス感覚を磨いたこのチームは、今回は良いペースが築けていました。しかし、あと1周でチェッカーという時に最終コーナー手前でコース上にストップ。またしてもガス欠により完走ならず、という結果に終わりました。青山裕大グローバルマーケティング・カスタマーサービス担当執行役員をはじめとするドライバー4名は、口々に「良いペースだっただけに、悔しいです。燃費とペースのバランスはとても難しいです。もっと訓練を積んで、次のオートポリス戦では何としても完走を果たしたいです」と語っていました。

フィナーレとして、全参加者によるパレードランが行なわれました。最新のCX-3やNDロードスター、デミオやアクセラ、アテンザ、ビアンテを始め、往年のFD RX-7、プロシードトラック、FFルーチェRE78、センティア、カペラ、ファミリア、ランティスやAZ-1、ボンゴワゴンに至るまで100台を越すマツダ車が夕暮れ迫るレーシングコースを一周し、それぞれ笑顔で帰路につきました。

SOKのキッズ達は、カートコースでカートレースを堪能しました。マツダWomen in Motorsportプロジェクトメンバーにアシストしてもらいながら、約1時間にわたって模擬レースを楽しみました。将来エンジニアを目指しているSOK1期生の半澤悠音さん(高専5年生)は、「SOKでフランスに行き、ルマン24時間レースを観てからモータースポーツの虜になりました。今は高専でエンジニアの勉強をして、来年の卒業後はマツダで働きたいと思って就職活動中です。マツダらしい、人に夢や希望を与えるようなクルマをつくりたいです」と語っていました。希望に満ちた若者を見ているとワクワクしますね。パドックをマツダ車で埋め尽くしたマツダファン東北ミーティング2016は無事閉幕しました。また、来年、サーキットでお会いしましょう。

photo by MZRacing

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