- 2016/10/12
マツダプロトタイプ、IMSA最終戦プチルマンで表彰台を逃す
10月1日にジョージア州ロードアトランタにてIMSAウェザーテック選手権最終戦プチルマン10時間レースが行われ、終盤までトップ3争いに加わっていた#70マツダプロトタイプ(トム・ロング/ジョエル・ミラー)は残念ながらチェッカーまで残り10分で戦線離脱。表彰台を逃してしまいました。
ジョエル・ミラーがドライブしていたソウルレッドに塗られた#70マツダプロトタイプは、レーススタートから9時間50分を経過した時点でフューエルインジェクターが破損し出火。それに気づいたミラーは、コース上で最寄りのファイヤーステーション近くまでマシンを運び、マシンから離れました。マシンのパフォーマンスは申し分なく、また良い位置で走れていただけに残念な結果となりました。
このレースをもって2016年IMSAウェザーテック選手権シリーズは完結し、同時に現行ルールによるレースフォーマットも終了となりました。2017年からは全く新しいパッケージで再スタートすることになります。今シーズンまで同シリーズを走った2台のマツダプロトタイプは、1950年代から世界のレースシーンの最前線をリードし続けてきた英国のシャシーメーカーであるローラ社が設計した最終モデルです。このプチルマン10時間レースは、ローラシャシーにとっても最後のプロフェッショナルレースとなるはずです。マツダモータースポーツUSAチームは、現在ニューシャシーを開発中で、11月にはその概要を公表する予定となっています。
最近の7レース中6度目となるフロントロウスタートののち、トリスタン・ヌネスが乗る#55マツダプロトタイプは、トップグループにとどまり、34周目には首位に躍り出ました。しかし、2時間経過後にエンジンがミスファイヤするようになり、症状が悪化したためピットガレージに戻ってECUとフューエルセンサーを交換。スペンサー・ピゴットがレースに復帰しましたが、再び不調となったためコースを離れ、リタイヤとなりました。一方、その時点でトップ5を走行していた#70マツダプロトタイプは、イレギュラーなピットストップもあり、一旦7位までポジションダウンします。チームは、#55マツダプロトタイプを数周ドライブしただけでフラストレーションの残るピゴットを#70このピンチヒッターとして起用することとし、この若きインディドライバーをコースへと送り出しました。ペースアップした彼はリッキー・テイラーとの3位争いを制して2位に上がると、ついに残り1時間15分の時点でトップを奪いました。その後ピットインしミラーに最後のバトンを渡しましたが、火災発生によりポディウムの可能性は絶たれてしまいました。
マツダUSAのモータースポーツ担当ダイレクターは、「マツダモータースポーツに関わる全てのメンバーにはマツダ伝統のチャレンジャースピリットがあります。残念ながら、その精神が問われるこのIMSAウェザーテック選手権の最終戦でトラブルが起きてしまいました。しかしながら、私は彼らを誇りに思います。チームのピットボックスからは確かな作戦指示が送り出され、それにドライバー達がよく応えてくれました。近いうちに彼らの努力は勝利の二文字によって報われるでしょう。それは必ず実現すると思いますし、私たちは飽くなき挑戦をやめないでしょう」と語りました。
Photo by Mazda USA
ジョエル・ミラーがドライブしていたソウルレッドに塗られた#70マツダプロトタイプは、レーススタートから9時間50分を経過した時点でフューエルインジェクターが破損し出火。それに気づいたミラーは、コース上で最寄りのファイヤーステーション近くまでマシンを運び、マシンから離れました。マシンのパフォーマンスは申し分なく、また良い位置で走れていただけに残念な結果となりました。
このレースをもって2016年IMSAウェザーテック選手権シリーズは完結し、同時に現行ルールによるレースフォーマットも終了となりました。2017年からは全く新しいパッケージで再スタートすることになります。今シーズンまで同シリーズを走った2台のマツダプロトタイプは、1950年代から世界のレースシーンの最前線をリードし続けてきた英国のシャシーメーカーであるローラ社が設計した最終モデルです。このプチルマン10時間レースは、ローラシャシーにとっても最後のプロフェッショナルレースとなるはずです。マツダモータースポーツUSAチームは、現在ニューシャシーを開発中で、11月にはその概要を公表する予定となっています。
最近の7レース中6度目となるフロントロウスタートののち、トリスタン・ヌネスが乗る#55マツダプロトタイプは、トップグループにとどまり、34周目には首位に躍り出ました。しかし、2時間経過後にエンジンがミスファイヤするようになり、症状が悪化したためピットガレージに戻ってECUとフューエルセンサーを交換。スペンサー・ピゴットがレースに復帰しましたが、再び不調となったためコースを離れ、リタイヤとなりました。一方、その時点でトップ5を走行していた#70マツダプロトタイプは、イレギュラーなピットストップもあり、一旦7位までポジションダウンします。チームは、#55マツダプロトタイプを数周ドライブしただけでフラストレーションの残るピゴットを#70このピンチヒッターとして起用することとし、この若きインディドライバーをコースへと送り出しました。ペースアップした彼はリッキー・テイラーとの3位争いを制して2位に上がると、ついに残り1時間15分の時点でトップを奪いました。その後ピットインしミラーに最後のバトンを渡しましたが、火災発生によりポディウムの可能性は絶たれてしまいました。
マツダUSAのモータースポーツ担当ダイレクターは、「マツダモータースポーツに関わる全てのメンバーにはマツダ伝統のチャレンジャースピリットがあります。残念ながら、その精神が問われるこのIMSAウェザーテック選手権の最終戦でトラブルが起きてしまいました。しかしながら、私は彼らを誇りに思います。チームのピットボックスからは確かな作戦指示が送り出され、それにドライバー達がよく応えてくれました。近いうちに彼らの努力は勝利の二文字によって報われるでしょう。それは必ず実現すると思いますし、私たちは飽くなき挑戦をやめないでしょう」と語りました。
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