MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

アメリカンレース

  • 2021/01/30
  • IMSA

マツダRT-24P、24時間レースに向けて上昇機運高まる

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権デイトナ24時間レースは、1月29日(金)にレースウィーク二日目を迎えました。

 木曜日から始まったプラクティスセッションでは、マツダUSAモータースポーツのマツダRT24-Pは、1回目3番手、2回目5番手タイムを記録するなど順調に予定をこなしていきました。その後ナイトセッションが行われましたが、チームは予定通り決勝レース用のエンジンとギアボックスに交換するためセッションのほとんどをスキップ。マシンのオーバーホールを終えたあと、チェッカーラップに確認走行を1周だけ走ってこの日を終えました。

 昨シーズンの最終戦セブリング12時間レースで、劇的な逆転でチームに伝統の同レース初優勝をもたらしたドライバーのハリー・ティンクネルは、「昨シーズンまでの2台体制から今年は1台での出場となりますが、チームの上昇機運はむしろ高まっています。研ぎ澄ました剣のようなものです。カゴの中の卵をチームメンバー全員で集中し、大切に育てている感覚です。もちろん、チームメイトのオリバー、ジョナサンとは気心が知れていますし、デイトナ24時間では去年とても良いレースができ、再開レースとなった7月のデイトナ240分レースでは優勝できました。今、まさに機は熟したと言えるでしょう」とインタビューに応えています。

 今年のデイトナ24時間に臨むライバルチームもまた、良い準備を進めているようです。2019年から2年連続で優勝を飾っているウェイン・テイラーレーシングは、キャディラックDPiからチャンピオンマシンのアキュラDPiにスイッチしています。昨年までチームペンスキーがオペーレーションしていたマシンです。もう1台のアキュラDPiは、メイヤーシャンクレーシングからのエントリーとなり、アキュラ勢はチームを分散して今シーズンに臨んでいます。昨年気迫の走りでマツダRT24-Pを退けて優勝した小林可夢偉は、ウェインテイラーレーシングから離脱し、アリー・キャディラックに乗ります。カムバックした名門チームのチップ・ガナッシレーシングのキャディラック、ポールスタートの31号車ウェーレンエンジニアリングのキャディラックも侮れません。金曜日の午前中に行われた1時間の最終プラクティスでは、トップタイムを出したJDCミラーレーシングのキャディラックから4番手のアキュラ10号車までが、なんと0.05秒差にひしめき合っており、まさに針に糸を通すような接戦となっています。55号車マツダRT24-Pもこの中に入る3番手タイムをオリバー・ジャービスがマークしています。

 マツダUSAモータースポーツダイレクターのネルソン・コスグローブは、「今年は55号車1台での参加となりますが、このマシンは昨年仕立てたニューカーで、このレースのため年明けからセブリングレースウェイで集中テストを実施して良い仕上がりになっています。そのまま先週末のテストデイとポールアワードQFレース、そして今週の2セッションを走ったので、各部のチェック、オーバーホールを含めて、決勝レース用パワーユニットへ交換する計画になっていました。今日は最終セッションを走り、決勝レースに向けたセッティングの詳細を詰めています。もちろん、交換パーツやスペアの準備も進めています。ここまではとても順調で、チームメンバーはとても落ち着いて仕事をしてしいます。テクニカルパートナーのマルティマティックとAERが非常にうまく機能していることを付け加えておきます」と語っています。

決勝レースは、30日土曜日の午後3時40分(日本時間日曜日午前5時40分)にスタートします。

Text by MZRacing

MAZDA MOTORSPORTS IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ