- 2019/03/18
マツダ・チームヨースト、セブリング12時間は6位、11位完走
3月16日(土)にフロリダ州セブリング国際レースウェイにてIMSAウェザーテックスポーツカー選手権第2戦セブリング12時間レースが行われ、マツダ・チームヨーストからエントリーした2台のマツダRT24-Pは、いくつかの障害に直面するものの、共に完走を果たしました。
今年で67回を数える伝統の耐久レースであるセブリング12時間レースは、コース特性から難易度の高いタフレースとして知られています。今年のレースウィークは、金曜日まで好天に恵まれたものの、決勝レース日の16日は朝から雨。しかもスタート予定の10時40分前に降雨が激しさを増したため、セイフティカー先導のフルコースコーションによってレースはスタートしました。状況はなかなか好転せず、コーションラップは40分間にも及びました。11時20分過ぎにグリーンライトが点灯すると、各車は一斉に競技スピードとなり、第一コーナーのホールショットを奪ったのは、予選2位でフロントロウにつけていた77号車マツダRT24-Pのトリスタン・ヌネスでした。その後、リスクをさけるためいったん安定走行に切り替えて3位に落ち着き、ティモ・ベルンハルトに交代しました。ベルンハルトも速いペースで周回しましたが、スタートから2時間過ぎにコース上でストップ。オフィシャルの消火作業を受け、ガレージへと戻って行きました。原点は、電気ケーブルのショートでした。配線を辿ってショート箇所を突き止め、修復する作業は時間を要しましたが、レース中盤にコースに復帰。クラス11位でチェッカーフラッグを受けました。ベルンハルト、オリバー・ジャービス、ヌネスへとつなぐ連携は、時に上位車を凌ぐほどハイペースで、終盤にはヌネスがサードファステストラップを記録しています。
7番グリッドからスタートした55号車マツダRT24-Pは、序盤に1ラップ遅れをとるものの、ペースを取り戻すと2位まで上がり、ピットインタイミングにより一時レースリーダーの位置につきました。しかし、レースが折り返し点を迎える直前にボマリートがコントロールを失いタイヤバリアをヒット。ピットでノーズ交換するイレギュラー作業を行うこととなり、3ラップをロスします。しかし、オリビエ・プラ、ハリー・ティンクネルを加えた55号車トリオは、その後1ラップを挽回し、10時間目にはティンクネルが1分47秒472のファステストラップを記録。ところが終盤はコーションラップが続き、55号車のさらなる挽回のチャンスは妨げられることになりますが、それでも6位入賞を果たしています。
マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターの ジョン・ドゥーナンは、「セブリングでは毎回予想していなかったことが起こりますが、今回は序盤のヘビーレインがレースの行方を大きく左右したと言えるでしょう。明らかに私たちのマツダFRT24-Pは速く、ウィニングペースが築けていました。レース終盤の10時間目にティンクネルがファステストラップを記録したことで、それを証明しているだけに残念です。それでも、諦めることなくマシンの修復やピット作業に全力で取り組んだチーム、ラップダウンのロスを挽回するためハイペースで走ったドライバー達を誇りに思います」と語っています。
55号車のボマリートは、「今回僕たちのマツダRT24-Pにはスピードがありました。しかし、終盤に勝利を争える位置にいられなかったことが残念です。僕のミスでイレギュラーなピット作業を強いられてロスしたてしまい、大変申し訳なく思います。しかし、クルー達は素早い作業で修理してくれましたし、チームメイトのオリビエとハリーが、信じられないペースでロスを挽回してくれました。彼らに心から感謝しています」と話しました。プラとティンクネルは、このあと第7戦ワトキンスグレン6時間レースまでチームを離れることになります。
77号車のヌネスは、「僕のホームグラウンドであり、最も好きなセブリング12時間でトップを走れたのは、素晴らしい体験でした。雨のレースはいろんなことが起きますが、やりがいはあります。このレースのオープニングスティントを任せてもらったことは、僕のキャリアにとって最大のチャレンジだったと言えます。また、”飽くなき挑戦”精神でクルマを修理してくれたチームに感謝します。彼らのおかげで、クルマをフィニッシュラインまで運ぶことができました」と語ると、ジャービスは、「クルマをリペアしてくれたクルー達に感謝しています。僕はトリスタンのすごい予選タイムや雨の中のオープニングラップを見ていたので、僕たちのクルマにはこのレースで勝利する資格があると確信していました。修理後には、レースリーダーと同等の速さで走れています。間違いなくポテンシャルは高いので、ロングビーチ戦に戻ってくることを楽しみにしています」と続けました。
IMSAウェザーテック選手権第3戦レースは、4月13日(土)にカリフォルニア州ロングビーチ市街地コースにて開催されます。
Text and Photos by MZRacing
今年で67回を数える伝統の耐久レースであるセブリング12時間レースは、コース特性から難易度の高いタフレースとして知られています。今年のレースウィークは、金曜日まで好天に恵まれたものの、決勝レース日の16日は朝から雨。しかもスタート予定の10時40分前に降雨が激しさを増したため、セイフティカー先導のフルコースコーションによってレースはスタートしました。状況はなかなか好転せず、コーションラップは40分間にも及びました。11時20分過ぎにグリーンライトが点灯すると、各車は一斉に競技スピードとなり、第一コーナーのホールショットを奪ったのは、予選2位でフロントロウにつけていた77号車マツダRT24-Pのトリスタン・ヌネスでした。その後、リスクをさけるためいったん安定走行に切り替えて3位に落ち着き、ティモ・ベルンハルトに交代しました。ベルンハルトも速いペースで周回しましたが、スタートから2時間過ぎにコース上でストップ。オフィシャルの消火作業を受け、ガレージへと戻って行きました。原点は、電気ケーブルのショートでした。配線を辿ってショート箇所を突き止め、修復する作業は時間を要しましたが、レース中盤にコースに復帰。クラス11位でチェッカーフラッグを受けました。ベルンハルト、オリバー・ジャービス、ヌネスへとつなぐ連携は、時に上位車を凌ぐほどハイペースで、終盤にはヌネスがサードファステストラップを記録しています。
7番グリッドからスタートした55号車マツダRT24-Pは、序盤に1ラップ遅れをとるものの、ペースを取り戻すと2位まで上がり、ピットインタイミングにより一時レースリーダーの位置につきました。しかし、レースが折り返し点を迎える直前にボマリートがコントロールを失いタイヤバリアをヒット。ピットでノーズ交換するイレギュラー作業を行うこととなり、3ラップをロスします。しかし、オリビエ・プラ、ハリー・ティンクネルを加えた55号車トリオは、その後1ラップを挽回し、10時間目にはティンクネルが1分47秒472のファステストラップを記録。ところが終盤はコーションラップが続き、55号車のさらなる挽回のチャンスは妨げられることになりますが、それでも6位入賞を果たしています。
マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターの ジョン・ドゥーナンは、「セブリングでは毎回予想していなかったことが起こりますが、今回は序盤のヘビーレインがレースの行方を大きく左右したと言えるでしょう。明らかに私たちのマツダFRT24-Pは速く、ウィニングペースが築けていました。レース終盤の10時間目にティンクネルがファステストラップを記録したことで、それを証明しているだけに残念です。それでも、諦めることなくマシンの修復やピット作業に全力で取り組んだチーム、ラップダウンのロスを挽回するためハイペースで走ったドライバー達を誇りに思います」と語っています。
55号車のボマリートは、「今回僕たちのマツダRT24-Pにはスピードがありました。しかし、終盤に勝利を争える位置にいられなかったことが残念です。僕のミスでイレギュラーなピット作業を強いられてロスしたてしまい、大変申し訳なく思います。しかし、クルー達は素早い作業で修理してくれましたし、チームメイトのオリビエとハリーが、信じられないペースでロスを挽回してくれました。彼らに心から感謝しています」と話しました。プラとティンクネルは、このあと第7戦ワトキンスグレン6時間レースまでチームを離れることになります。
77号車のヌネスは、「僕のホームグラウンドであり、最も好きなセブリング12時間でトップを走れたのは、素晴らしい体験でした。雨のレースはいろんなことが起きますが、やりがいはあります。このレースのオープニングスティントを任せてもらったことは、僕のキャリアにとって最大のチャレンジだったと言えます。また、”飽くなき挑戦”精神でクルマを修理してくれたチームに感謝します。彼らのおかげで、クルマをフィニッシュラインまで運ぶことができました」と語ると、ジャービスは、「クルマをリペアしてくれたクルー達に感謝しています。僕はトリスタンのすごい予選タイムや雨の中のオープニングラップを見ていたので、僕たちのクルマにはこのレースで勝利する資格があると確信していました。修理後には、レースリーダーと同等の速さで走れています。間違いなくポテンシャルは高いので、ロングビーチ戦に戻ってくることを楽しみにしています」と続けました。
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