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アメリカンレース

  • 2020/08/03
  • IMSA

マツダRT24-P、ロードアメリカは5位・6位

8月2日(日)に米ウィスコンシン州エルクハートレイクのロードアメリカにて、IMSA第4戦2時間40分レースが行われ、突然の降雨までトップ争いを繰り広げていたマツダUSAモータースポーツのマツダRT24-P 77号車(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス)および55号車(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル)は5位、6位でチェッカードフラッグを受けました。

今回はアキュラ勢にパワーアップのBoPが与えられるなど、マツダRT24-Pにとっては苦しいレースが予想されていました。それでも1日(土)に行われた公式予選では、ヌネスがドライブした77号車が3番手、ティンクネルの55号車が4番手で決勝のスターティンググリッド2列目を得ることができ、レースでの逆転を期待させる結果となりました。

夏空のもと、2日正午過ぎに2時間40分の決勝レースはスタートしました。前半から必要以上にプッシュすると前回セブリングのようにガス欠を招く可能性もあり、2台のマツダRT24-Pはトップ車両から離れず周回する作戦でラップを重ねます。しかし、予選2番手だったアキュラ6号車はなんらかのトラブルにより、早々にトップ集団から脱落します。77号車の前半を担当したヌネスは、作戦に忠実にアキュラ7号車に従い、淡々と走行。ティンクネルの55号車もほぼ同じペースで走っています。90分が経過した時点でトップは7号車、77号車がそれに続く状況に変化はありませんでした。その後、各車レギュラーピットインを実行し、燃料補給、タイヤ交換、ドライバー交代を済ませます。コースに戻った77号車のジャービスは、タイヤがまだフレッシュなうちに7号車を捉えて実質レースリーダーの位置に上がります。

しかし、その直後、突如強い雨が降り出しました。場所によっては、瞬く間に水溜りができ、スピンアウトするマシンが続出。スタート105分後にはフルコースコーションが発動され、セイフティカー(SC)ランとなりました。この時の混乱で77号車はピットインのタイミングを失い、スリックタイヤのままセイフティカーに従って走るレースリーダーとなってしまいます。その後雨脚はさらに強くなり、レース続行が危険と判断したオーガナイザーは赤旗を提示。レースは中断となりました。各車が整列してピットレーンで待つ間、レースは残り30分間で競うことになりました。隊列は再スタートしましたが、そこから再び長いSCランとなります。雨は一時、さらに強くなったため、SCランのままフィニッシュする可能性もありました。そうすれば、77号車の優勝が確定します。しかし、残り時間が7分30秒の時点でグリーンライトが点灯し、各車レーシングスピードに戻ります。しかし、ヘビーウェット路面に適応しないスリックタイヤのままの77号車だけがピットイン。ゴール目前で優勝のチャンスを逃してしまいます。最終的には55号車が5位、77号車が6位となり、チャンピオンシップポイントを手にしてレースを終えました。

マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのネルソン・コスグローブは、「結果は残念なものでした。しかし、今日のマツダRT24-Pの走りはまさにアメージングでした。常にトップ争いに加わることができたからです。しかし、突然のヘビーレイン降雨により、一気に不運を引き受けることになってしまいます。ピットインしてタイヤを交換するチャンスを失い、たった7分の間に勝利へのチャンスをも失いました。しかし、レースウィークを通じてハードワークしてくれたチームとドライバー、そしてパートナーの皆さんに心から感謝を伝えたいと思います」と語っています。

Text by MZRacing, Photos by Mazda USA

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