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アメリカンレース

  • 2019/01/09
  • IMSA

デイトナテストデーでマツダRT24-Pが総合トップタイム

1月4日(金)〜6日(日)にフロリダ州デイトナインターナショナルスピードウェイで行われたIMSA公式テストデー「ロアビフォア24」にて、マツダUSAのオフィシャルチーム、「マツダ・チームヨースト」からエントリーしたプロトタプマシン、「マツダRT24-P」がトップタイムを記録。非公式ながらデイトナプロトタイプインターナショナル(DPi)車のコースレコードを塗り替えたほか、25年ぶりにデイトナにおける総合最速ラップ記録をも更新することとなりました。

初日にはレインコンディションでのセッションもあったものの、おおむねドライでテストは行われました。IMSAウェザーテックスポーツカー選手権には、過去最多11台ものDPi車が集まり、今シーズンはこのカテゴリーへの注目がより高くなることを予感させます。3日間で7つのセッションがあり、走行時間は合計8時間にもなりました。マツダ・チームヨーストは、55号車マツダRT24-Pにジョナサン・ボマリート、ハリー・ティンクネル、オリビエ・プラが、77号車にオリバー・ジャービス、トリスタン・ヌネス、レネ・ラスト、ティモ・ベルンハルトという布陣です。

初日のセッションで、走行開始後すぐに77号車のボマリートが、1分35秒989のトップタイムを記録。2番手はキャディラックDPiに譲るものの55号車も3番手につけ、マツダRT24-P 2019年モデルの速さを印象付けました。二日目は、日中の2セッションに加えてナイトセッションが行われました。ここで前日3番手だった55号車のボマリートが1分34秒533のトップタイムを記録すると、77号車も2 番手に続きました。この2台のタイムは、昨年のデイトナ24時間レース公式予選でキャディラックDPiが記録したカテゴリー別コースレコードを1.5秒上回るものでした。さらに、テスト三日目の最後に行われた特別予選では、77号車のジャービスが前日のボマリートの記録をさらに1秒以上縮める1分33秒398をマーク。ティンクネル駆る55号車も1分33秒423を出して2番手タイムとなっています。1分33秒台を記録したのは2台のマツダRT24-Pのみ。また、このタイムは、1993年のデイトナ24時間公式予選でトヨタ・イーグルマークIIIが記録した1分33秒875の総合コースレコードを上回るものでしたが、今回のテストは公式記録にはカウントされないため、非公式記録となりました。

この特別予選の結果により、1月24日(木)から始まるIMSAウェザーテック選手権開幕戦「デイトナ24時間レース」では、マツダ・チームヨーストは1番・2番ガレージを使用することができ、また、ピットボックスもピットレーンの一番先頭のふたつを使用することができます。これは現状のトップチームに許される権利となっています。24日に プラクティス走行と公式予選が行われ、26日(土)の午後2時35分に24時間レースはスタートします。

マツダUSAは、これまでこのデイトナ24時間レースで23回のクラス優勝を果たしており、ポルシェと並んでIMSAシリーズの人気に最も貢献しているカーブランドとして知られています。しかし、これまで総合優勝の経験はなく、今大会で総合優勝を果たせば、マツダは世界三大24時間レースと言われるスパ・フランコルシャン24時間レース、ルマン24時間レース、デイトナ24時間レースの全てを制覇したマニュファクチャラーとなります。

マツダUSAのモータースポーツ担当ダイレクターであるジョン・ドゥーナンは、「この公式プレシーズンテストを通じて、良い結果が出せたのは、オフシーズンの開発テストのおかげと言えるでしょう。IMSAルールの変更により、DPi車とLMP2車が別カテゴリーとなったため、エンジン回転の許容域が上がり、私たちの4気筒2.0Lターボエンジンはよりパフォーマンスを発揮できるようになりました。また、シャシーやエアロダイナミクスにも改良を加えており、それらが全て良い方向に作用しました。現在、今月末の24時間レースに向けてチームは準備に余念がありません。しかし、ご存知の通りこの24時間レースはとてつもなく過酷であり、時に思いもよらない試練を仕向けてきます。どうか、マツダファンの皆さんには、この私たちの旅におつきあいいただき、ご支持いただければと思います。私たちは、成功を目指し、飽くなき挑戦の歩みを止めません」と語っています。

TeXt by MZRacing / Photos by Mazda USA

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