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アメリカンレース

  • 2021/06/29
  • IMSA

マツダRT24-P、IMSAワトキンスグレン6時間レースで作戦勝利

6月27日に米ニューヨーク州ワトキンスグレンで行われた6時間レースで、マツダUSAモータースポーツの55号車マツダRT24-P(ハリー・ティンクネル/オリバー・ジャービス/ジョナサン・ボマリート)が総合優勝し、ポイントスタンディング首位に31ポイント差に迫っています。

同車は、オリビエ・プラ駆る2位アキュラDPiを抑えてトップチェッカーを受けましたが、ティンクネルがドライブする55号車マツダRT24-Pはフィニッシュ後のクールダウンラップにガス欠でストップしてしまいました。このため、ティンクネルはコ・ドライバーのオリバー・ジャービスとジョナサン・ボマリートに合流するため、ヴィクトリーレーンまでセーフティカーで運ばれることとなりました。

ティンクネルとマツダUSAモータースポーツのストラテジストは、6時間レースの残り50分、イエローコーション下のピットストップで、最短給油タイムでピットアウトし、トップに立つことに成功しました。これにより、55号車マツダRT24-Pは、コーション前に15秒のリードを築いていたプラの60号車アキュラDPiを逆転しています。燃料が極端に少ないことを知っていたティンクネルは、燃費走行しながらもかつてのチームメイトであるプラの前にとどまり続けました。今回はDPiのほか、LMP2、LMP3、GTLM、GTDなど他のカテゴリーすべが走る混戦レースです。ティンクネルはトラフィックを次々に処理しながら、プラの追撃を交わし続けました。ティンクネルは必要な燃料消費量を維持しながら、プラに0.965秒差をつけてゴールしました。ティンクネルは3.4マイル(約3.4km)コースのいくつかのコーナーを回ったものの、その後コース上にストップします。ティンクネルは、最後のガソリン一滴までを計算したピットボックスにいるチームのエンジニアやストラテジストたちの仕事ぶりに感激を隠せない様子です。
「彼らの計算は驚くほどピッタリでした」とティンクネルは語っています。「正直なところ、完璧なレーシングカーとは、フィニッシュラインを越えてから故障するものです。彼らは素晴らしい仕事をしてくれました」。

この勝利により、ティンクネルとジャービスは、シーズンポイントリーダーであるリッキー・テイラーとフィリペ・アルバカークに接近しました。テイラーとアルバカークは、日曜日にアレクサンダー・ロッシと共にアキュラ10号車で3位に入りました。IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のデイトナ・プロトタイプ・インターナショナル(DPi)クラス全10戦のうち、第5戦を終えた時点で、ティンクネルとジャービスは、テイラーとアルバカークに対して31ポイント差につけています。
「無線で最終ラップをフルペースで走るように言われました」とティンクネルは語っています。「その時点で、大丈夫だと思っていました。チームは最終ラップを完璧に計算していたが、クールダウンラップのことを計算に入れていなかったので、7コーナーで燃料切れになってしまいました。ヴィクトリーレーンまで牽引された姿は、とてもクールでしたね」

マツダUSAチーフマーケティングオフィサー、ブラッド・オーデのコメント
「チーム全員のチャレンジャー精神が、チャンピオン獲得へのエネルギーとなっています。シーズン半ばでのこの勝利により、マツダはチャンピオンシップリーダーとの差を31ポイントに縮めることができました」

ハリー・ティンクネル
「今週は、マツダが1991年のルマンで優勝してから30周年という節目の週末でした。そのような記念すべき週のこの6時間レースで優勝できたことは信じられないことです。日曜日の勝利は、チームの向上心なしには実現できませんでした。セッションを重ねるごとに速くなっていき、ピットストップも素晴らしかったです」

ジョナサン・ボマリート
「この6時間イベントで連勝を飾れたことを誇りに思うとともに、ファンの皆さんの応援にも感謝しています。マツダUSAとマルチマティックの全員にとって素晴らしい一日となりました」

オリバー・ジャービス
「ハリーは最後まで素晴らしい走りを見せてくれました。この勝利は、我々のチームにとって、完璧なタイミングで得られたものです。これで、来週のレースに向けてとても良い勢いがつきました」

Text translated by MZRacing, Photos by Mazda USA

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