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アメリカンレース

  • 2024/06/12
  • OTHER(海外)

FTGレーシング、セブリングで苦戦

ソノマで2度の表彰台を獲得したForkSport Mazda3ターボチームは、勢いと慎重な姿勢、そして心配が入り混じった状態でセブリングに臨みました。第2次世界大戦の爆撃機訓練基地跡地に作られた3.7マイルのセブリング・レースコースは、世界で最もラフでタフなコースの1つとして知られています。新型車の弱点が露呈する可能性もありますが、長いストレートセクションがあるため、マツダ3ターボはCorkSportターボシステムの性能を確認する余地があります。


テスト走行と練習走行で確かな結果を残したチームは、いよいよ本番を迎えました。15分間の短い予選セッションが終わり、ジョーダンはマツダ3を2位からわずか0.053秒差の3番手からスタートするポジションにつけました。 しかし、予選を終えたジョーダンはマシンは何かがおかしいと感じ、チームにその状況を報告しました。

チームはすぐに左フロント・ダンパーに問題があることを突き止めましたが、「問題のダンパーを交換するための部品がすぐに手に入らなかった。MAZDA3のダンパーは、セブリングの “月のクレーターのような路面 “にはまったくマッチしない設計だっようだ」とCorkSportのオーナー、デリック・アンブローズ。


マシンの新しさに加え、先に述べた供給の問題もあり、チームはスペアを持っていませんでした。一時は決勝レースへの出走を取りやめる事も検討されたが、ドライバーのジョーダンが「パッカーと左フロントのバンプストップだけを変えて走ってみよう。 なんとかなるだろうし、少なくともポイントは取れるはずだ」と提案しました。アンブローズとチームは、もしマシンの扱いが難しければ、マシンや他の選手のレースを危険にさらさないようジョーダンに厳命し、決勝グリッドにマシンを並べる事に同意しました。

この決定により、チームはわずかな時間でサスペンションのセットを変更、CorkSport Mazda3ターボを無事にスターティンググリッドに並べる事に成功しました。ペースラップの半ばで、ジョーダンは無線でマシンのフィーリングは十分だと伝え、シグナルがグリーンになると、ジョーダンは3番手から2番手へとポジションをアップ、すぐさま三つ巴の激しいトップ争いとなりました。 「マシンは完璧ではなかったけど、最初の数周はかなりうまくいったよ」。


しかし、レースが進むにつれてフロントサスペンションの応急的な修復は悪化し始め、ジョーダンは徐々に後退していきました。 「可能な限り持ちこたえようとしましたが、マシンの状況から目標を完走とポイント獲得に変更することが必要だと理解しました」とジョーダン。結果第1レースはTCクラス5位に後退してフィニッシュとなりました。


チームは翌日の第2レースに向けて、ダンパーの修復に奔走しました。しかし、 スペアパーツの供給不足から再び暫定的な応急パーツを使わざるを得ませんでしたが、それでもチームは4番手からマシンをスタートさせることに成功しました。決勝レースではジョーダンとチームは再び厳しいレースを強いられることになりましたが、見事に5位フィニッシュを飾り、完走&ポイント獲得の目標はクリアしました。このレースはチームにとってさらなる学びとなりました。


「ほとんどの人には信じてもらえないだろうけど、フロントにまだ問題があるとわかってからは、レースを勉強の機会として使ったし、実際、楽しかった。 オフロードのレースカーでテストをしたことがあるんですが、そのスキルを駆使して、問題を抱えたままコースを高速で周回する方法を見つけることができました。疲れたけど、楽しかったです」とジョーダン。

CorkSportのアンブローズは、この週末をポジティブに振り返っています。 「ソノマの前に、4レースすべてでトップ5フィニッシュを達成できると言われていたら、私は有頂天になっていたでしょう。 ソノマで2回の表彰台を獲得したことで、セブリングへの期待値が高くなりすぎたかもしれませんが、トップのポールタイムとの差は縮まりましたし、マシンはとても安定しています。CorkSportのパーツはすべて好調で、私たちはレースで学び、製品の品質を実証することを大切にしています」。



Text and photos Text and photos from CorkSport

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