MZRacing マツダモータースポーツ情報サイト

アメリカンレース

  • 2021/06/17
  • IMSA

デトロイトでの激戦を経てマツダUSAモータースポーツはタイトル争いに残る

マツダUSAモータースポーツの55号車マツダRT24-Pは、IMSAウェザーテック選手権デトロイト戦を終え、10号車「WTRアキュラ」と激しいタイトル戦いを続けています。大都市デトロイトのコンクリートジャングルの中で繰り広げられた市街地スプリントレースでは、マツダRT24-Pは10号車アキュラの3位に次ぐ4位でフィニッシュラインを通過し、ランキング2位を維持しています。

予選は非常に僅差の戦いでした。55号車のハリー・ティンクネルは、ポールを獲得したケビン・マグヌッセンのキャディラックに0.02秒差の2位で予選を終え、フロントロウからのスタートとなりました。
先行して行われたインディカーレースの赤旗中断によりスタートは1時間遅れとなりましたが、グリーンライト点灯でティンクネルはアグレッシブなピポ・デラーニに抜かれ3位に、さらにトリスタン・ヴォティエにもパスされ、4位に落ちてしまいます。普段スタートダッシュを得意とするティンクネルですが、タイヤを温めるのに時間がかかり、スタートで出遅れました。しかしその後、スピードを回復しますが、狭いコースによってヴォティエの後ろに張り付くことになり、トップ2台からは遠ざかってしまいます。コンクリート舗装のストリートコースではパスするのが非常に難しく、30分が経過したのち、ティンクネルはトラフィックの中を利用して3位に浮上し#5を引き離しました。

「スタートが難しいことはわかっていました」とティンクネルは語りました。「デトロイトでアウトサイドからスタートするのは簡単ではないし、インディカーレースの直後だったので、コースは最初からとても滑りやすかったのです。タイヤの温度が上がってからはペースが上がりましたが、それでもウォームアップで最速だった時のようにはいきませんでした。トラフィックの中でヴォティエを抜いて3位に返り咲いたのは満足のいく結果でした」
デブリの散乱処理のためイエローコーションが出ると予想したティンクネルは予定よりも1周早く、中盤の手前でピットインしたものの、結局イエローは出ず、でした。実際、このレースはインディカーレースよりもはるかに順調で、100分間のレースを2回の短いフルコースイエローだけで乗り切りました。

ジャービスが駆るマツダRT24-Pは、ティンクネルと同様2周かけてタイヤを温める必要がありました。一方、10号車はその間ハイペースで周回し、ピットイン時もオーバーカットを行ったことで、55号車マツダの前でレースに戻っています。最後の45分間は、3位の10号車アルバカークがジャービスに執拗に追われ、ジャービス自身も5号車キャディラックのロイック・デュバルにも追われるという、見応えのあるレース展開となりました。しかし、コース幅が狭く、トラフィックが絶えないため、最後のコーション開けの再スタート時に10号車を捉えることは叶わず、ジャービスは4位に留まりました。
「表彰台を逃したことは残念です」とティンクネルは語っています。「何が起こったのかを正確に分析し、シーズン後半に向けて可能性を最大限に引き出す必要があります。ここからは、選手権は我々のクルマに合ったトラックに向かっているので、そこで再び上位入賞を果たしたいです」。

IMSAウェザーテック選手権の次戦は、2019年の夏にマツダRT24-Pが初勝利を挙げたワトキンス・グレンでのダブルヘッダーのレースです。 6時間の耐久テストである第1レースは、6月27日に開催されます。

Text by MZRacing, Photos by Mazda USA

MAZDA MOTORSPORTS IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権

PAGE TOP

©  MZRacing. All Right Reserved.

サイトマップ