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アメリカンレース

  • 2021/10/01
  • IMSA

マツダUSAモータースポーツ、IMSAウェザーテック選手権ランキング3位を守る

マツダUSAモータースポーツは、IMSAラグナセカでの5位に加え、ロングビーチでも5位を獲得して終了しました。 数々のトラブルに見舞われながらも、チームは決してあきらめずに走り続け、その結果、チームおよびドライバーはランキング3位を維持しています。 現在、チームトランスポーターはノースカロライナ州に戻り、シーズン最終戦ロードアトランタで開催される、プチルマンに向けた準備に専念しています。 これには、ロードアトランタでの2日間のテストが含まれ、ドライバー、エンジニア、マシンが10時間の難関イベントに向けて最高レベルのパフォーマンスを発揮するよう準備しています。

ロングビーチでは、マツダRT24-Pはリアブレーキがロックしたため、最初のプラクティスセッションの大半を走行していません。原因は、ラバー製Oリングが破損してフルードラインを塞いでしまったためで、まさに2ドルの部品の故障で、致命的な結果を招いています。市街地サーキットの路面は独特で、その特性が常に変化するため、限られた練習時間を有効に使う必要があり、厳しいスケジュールの中でこういった問題が発生すると一気に苦しい展開となります。
セッションでは、データが不足していたため、チームはフリープラクティス2と予選の間に多くの変更を行い、セットアップに賭けました。 オリバー・ジャービスは、マツダRT24-Pのステアリングを握り、自己ファステストラップ中にタイヤにフラットスポットができていたにも関わらず6位のグリッドを獲得。さらにデータを収集して、レースに向けてマシンをさらに調整しています。

ジャービスがステアリングを握り、100分間のスプリントレースがスタートしました。レースは、キャディラックのケビン・マグヌッセンがウォールにヒットしてボディの一部をコース上に残したことで早々にイエローとなり、全チームがシングルストップ戦略をとることになりました。これにより、レース中盤の燃料補給のための時間が2周分しか残されていませんでした。レース前の予想では、多数のマシンがコースを走ることで混乱が生じるとされていましたが、フルコースコーションが出されることはなく、グリーンの状態でピットストップが行われました。
ジャービスもティンクネルも全力でアタックしましたが、ライバル勢に大きく食い込むことはできませんでした。ロングビーチのコースはタイトコーナーが多く、自然吸気のキャディラックは、アキュラやマツダのターボエンジンよりも明らかに有利でした。ティンクネルは、4位を走っていた10号車に追いつくことができましたが、リアタイヤが劣化してきたことで追撃も弱まり、2台のアキュラに挟まれた5位でゴールしました。
「予選の時間を失ったことが大きな痛手でした」とティンクネルは語りました。「決勝に入ってからは、マシンを改善するために何をすべきかがわかりましたが、それでは遅すぎました。レース序盤のイエローは、ほんの数分早かったので、ピットスタンドのエンジニアたちが、トップに立つための独創的なピット戦略を考えるチャンスはありませんでした。全体的に見て、あまり良い週末ではなかったです。しかし、プチルマンは、我々のマシンにより適しているので、きっと良い結果になるでしょう」。

マルチマティックモータースポーツの、ラリー・ホルトは次のように述べています。「非常に難しい週末でしたが、絶え間なく襲ってくる多くの困難にチームが立ち向かってくれたことを誇りに思います。 今回は何人かのキーパーソンを欠いていましたが、皆が順応してくれたので、問題になりませんでした。 予選の前に2回しかない練習セッションが金曜日に集中していたので、フリープラクティス1を欠席したのは大きな痛手でしたが、誰もがパニックに陥ることなく、フリープラクティス2ではセットアップを試し、そのデータを使って通常は行わないような大きな変更をして予選に臨みました。 予選ではマシンが良くなり、オリーは全力を尽くしてくれましたが、ファステストラップの途中でタイヤをロックさせ、スタートタイヤにフラットスポットを作ってしまいました。 ウォームアップラップで他の3本のタイヤがレースに適しているかどうかを確認し、必要であればフォーメーションラップ中に停車して別のタイヤに交換するというバックアッププランを準備しました。 オリーはタイヤがレースに適していると判断し、最初のスティントをしっかりと行い、トラブルを避けながらイエローが出るのを待ってチャレンジしました。しかしイエローは出されず、キャディラックは低速トルクの太いV8エンジンを搭載しているため、タイトコーナーでは有利だったので、ハリーが乗り込んでからは、ターゲットはアキュラになりました。10号車キャディラックを狙うチャンスが何度かありましたが、トラフィックの影響を受けてしまい、10号車と60号車の間に入るしかありませんでした。 チャンピオンシップでは、トップと189ポイント差の3位をキープしています。 優勝賞金は35万ドルです。昨年プチルマンの最後に起きたことを考えれば、ロードアトランタでのマツダが活躍できると信じ、まだ諦めはしていません」。

Text translated by MZRacing, Photos by Mazda USA

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