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アメリカンレース

  • 2019/12/03
  • OTHER(日本)

FIAドリフト筑波、RE雨宮RX-7の松井が4位

11月30日・12月1日、筑波サーキットにてFIA公認の国際イベント「インターコンチネンタルドリフティングカップ」が開催され、17ヶ国から27台のドリフトマシンが競い、3ローターターボエンジンを積むRE雨宮RX-7(FD3S)の松井有紀夫が総合4位となりました。松井は優勝したロシア代表で前年覇者のゴーチャ(ゲオルギィ・シフチャン)と互角に渡り合い、サドンデスマッチにおける判定により残念ながら敗退しています。

好天に恵まれた週末の筑波は、ドライコンディションで過ごすことができました。朝晩は冷え込むものの、日中は汗ばむほどの天候です。この競技会には、マツダ勢としては、RE雨宮のRX-7のほか、2018年のフォーミュラドリフトジャパンチャンピオンのマイケル・ウィデット(ニュージーランド)が最高1200馬力を発生する4ローターターボエンジン搭載のFD3S RX-7で出場しています。土曜日に行われた単走予選は、27台中16台の追走トーナメントに出走できる車両を選出するものです。ドリフト競技は、速さや走るスタイルの美しさ、ドライブテクニックなどが判定されます。単走では、それらがジャッジによってポイント採点され、点数順に順位が決められます。FIAドリフトでは、より公平性・透明性を図るため、車体のドリフトアングルや振り出しの車速を検測する機材を各車に導入しているとのことです。

予選出走前にウィデット(通称マッドマイク)に調子を尋ねると、「クルマはチームが完璧に仕上げてくれているので、最高のコンディションです。しかし、S字の減速時にタイヤスモークがキャビンに回り、真っ白で前が見えなくなります。それだけです」と語っていました。この問題は、のちにサイドウィンドウをオープンにし、内側にキャッチネットを張れば出走可との判断が下されることになりました。筑波サーキットのドリフト用特設コースは、最終コーナーの途中からスタートし、ストートに設けられた2箇所のウレタンパッドシケインをクリアし、S字に何か所か設けられた通過義務スポットを通過し、ヘアピンを抜けたところでゴールするものです。練習走行では、マッドマイクのFD RX-7が直線で約190km/hの最速タイムを記録しています。予選では、先に出走した松井のRE雨宮RX-7が香港代表チャールズ・カキエンに続く、2番手ポイントを獲得。マッドマイクは、1走目で観客を魅了するパフォーマンスを見せ80ポイントを得たものの、2走目は振り出しアングルが足りずゼロ得点に終わり、6番手につけています。

明けて日曜日の決勝トーナメントがスタートしました。松井のRE雨宮RX-7は、クエートのアリ・マクシードと対戦です。気合い十分の松井は、フォーミュラドリフトチャンピオンを交わし、難なくベスト8に進出します。トーナメント最終枠で出走したマッドマイクのFD RX-7は、リードラップではぶっちぎりの快走を見せるものの、追走では対決したトオインチャロン(タイ)のマシンと接触。フロント左ホイールを強打したことで、コントロールアームが折損。コントロールを失い、予想外のベスト16敗退となります。「リードラップでは楽勝だったので、チェイスラップでは彼のマシンに近づきすぎたかもしれない。彼のマシンが僕のホイールをヒットし、コントロールアームを壊したことにはその時点では気付いていなかったが、そのあとスピンしてしまったので、事態を理解した。ジャッジもそのアクシデントについては、ビデオ判定でも確認できておらず、僕は悔しいけども敗退を受け入れざるを得なかったのです。すごくたくさんのファンのみんなからパワーをもらって、最高にたのしいイベントだったのに、優勝できなかったことは心残りです」とコメントしました。

一方、松井はベスト8マッチで、英国スコットランド出身フォーミュラドリフトチャンピオンのアンドリュー・グレイと対戦。この強敵に対しても松井は、疑問の余地ない快勝をあげ、いよいよベスト4マッチに臨みます。対戦相手は、2019年同大会覇者のロシア代表ゴーチャです。1本面リード、2本目チェイスともに互角の走りを見せます。判定はイーブン。規則では勝敗がつくまでサドンデスで対戦を続けることになっており、2巡目の前走、追走を走りました。ほぼ互角の争いに見えましたが、一瞬松井がミスを犯したことをジャッジは見逃さず、松井は敗退してしまいます。モニターの前で対戦に注視していたチーム代表の雨宮勇美さんは、「1巡目はふたりとも完璧な走りだった。2巡目の松井もよくやった。この走りで判定負けなら仕方ない」と語っていました。ここで集中を切らしたか、グレイとの3位決定戦に勝つことができず、松井は今大会4位ということになりました。松井は、「ゴーチャは速いし巧いので、こちらも油断せず攻めました。しかし、サドンデスでは最後にミスしてしまい、敗退してしまいました。それでも今できることは精一杯やれたと思います。ありがとうございました」と語っていました。

Text and Photos by MZRacing

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