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アメリカンレース

  • 2020/11/16
  • IMSA

マツダRT24-P、伝統のセブリング12時間で総合優勝

11月14日(土)にフロリダ州セブリングレースウェイで行われた2020年IMSAウェザーテックスポーツカー選手権「第68回セブリング12時間レース」において、マツダUSAモータースポーツのマツダRT24-P 55号車(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル/ライアン・ハンターレイ)が総合優勝。同77号車(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス/オリビエ・プラ)も3位に入り、マツダUSAモータースポーツはダブル表彰台でシーズン最終戦を終えています。

この伝統の12時間耐久レースは、毎年3月中旬に開催されるのが常ですが、今年は拡大する新型コロナ感染症の影響で11月に延期となっていました。初冬のこの時期の開催は稀ですが、最高気温が27度を超える温暖な気候のもと決勝レース日を迎えました。公式予選結果は、55号車が5位、77号車は7位でした。

決勝レースは、スタートから波乱含みとなりました。選手権を争うフロントロウスタートのキャディラックDPI 10号車が、ポールポジョンスタートのアキュラDPI 7号車の後ろにつけながら、ローリングスタート時のルール違反を指摘されてドライブスルーペナルティを受けることになりました。同様に選手権がかかっている7号車はこれで有利になりましたが、その後マシントラブルでピットインし、修理に25分を費やすこととなりました。10号車もマツダRT24-P 77号車と接触したことで、タイヤを痛めてイレギュラーピットに入っていました。マツダ勢は同ラップでトップグループに従いながら、周回を重ねていましたが、首位争いの2台がターン5で接触して後退したところ、プラが駆る77号車が抜け出してトップランナーとなります。これによって4位を走っていた55号車も2位に上がることに。そのまま快調にゴールを目指していた77号車でしたが、フィニッシュまで27分の時点で左リアタイヤがバーストして、ターン17でコースアウト。直後にピットインしてタイヤ1本交換でレースに戻りましたが、アキュラ6号車に抜かれて3位となってしまいます。代わってレースリーダーとなったマツダ 55号車はそのまま、リードを保ちながら12時間後のチェッカードフラッグを首位で受け、セブリング初の総合優勝を勝ち取りました。3位の77号車は、先行する6号車を激しく攻め、終盤0.4秒差に詰め寄りますが、オーバーテイクのチャンスは訪れず3位でゴールしました。

最後に55号車のステアリングを握っていたティンクネルは、「僕は、(コクピットで)ひとりごとを言いました。”これこそが願っていた夢なのだ”と。世界最高峰のレースのひとつで、終盤20分にレースリーダーとなりましたが、とにかく全力を尽くしてポジションを守るしかないですよね。後悔するものかと、死にもの狂いでプッシュしました」とポディウム前で語っていました。

マツダUSAモータースポーツの担当ダイレクター、ネルソン・コスグローブは、「私は、この歴史あるレースで私たち自身の勝利を祝うことになり、胸が高鳴っています。この伝統ある耐久レースで讃えられたマニュファクチャラーのひとつとして、私たちが加わることになったのです。とてもゾクゾクします。この非常時対応となった今シーズンにおいて、サポートしていただいた出光やマルティマティック、そしてAERの仲間達に心から感謝しています」とコメントしています。

接触が多く、フルコースイエローが度々出されたこのレースをもって今シーズンのIMSAウェザーテック選手権は終了。チャンピオンシップはアキュラDPI 7号車が獲得し、マツダ55号車はランキング4位、同77号車は6位でシーズンを締めくくりました。

Text by MZRacing, Photos by Mazda USA

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