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アメリカンレース

  • 2020/07/20
  • IMSA

マツダRT24-P、セブリングGPは悔しい4位・5位

再開したIMSAウェザーテックスポーツカー選手権第3戦は、フロリダ州セブリングインターナショナルレースウェイで行われ、マツダUSAモータースポーツのRT24-P 77号車(オリバー・ジャービス/トリスタン・ヌネス)が4位、同55号車(ジョナサン・ボマリート/ハリー・ティンクネル)は5位でレースを終えました。

　前回のデイトナ240レースと同様、今回も2時間40分のスプリントレースとしての開催でした。7月17日(金)夜にフリープラクティスを行い、土曜日に2回目のプラクティスと公式予選を経て、同日17時35分に決勝レースがスタートするスケジュールです。レースがフィニッシュする20時15分にはセブリング名物の夕陽が沈み、あたりは夕闇に包まれることになります。

　荒天のためディレイとなった金曜日のプラクティスでは、2台のマツダRT24-Pはラップタイムが伸び悩んでいました。マシンのセットアップやバランスは申し分なく、ドライバーもこのコースには慣れ親しんでいる者ばかりです。しかし、セブリングはコース幅が狭く、バンピーな路面で知られるパーマネントトラックであり、また今回はトップカテゴリーのデイトナプロトタイプインターナショナル(DPi)、GTLM、GTDクラスに加え、LMP2クラスのエントリーもあり、総勢29台が3.74マイル(約5.98km)のコースにひしめくことになります。つまり、速さだけではレースの勝敗は計ることができないのがセブリングの特徴と言えるでしょう。また、バンピーな路面はマシンへの攻撃性が高く、セッティングを間違えるとサスペンションや駆動系に深刻なダメージを受けることになります。
　IMSAの公式予選は、アタックドライバー1名だけが走行し、15分間の間に記録したベストタイムで決勝レースのスターティンググリッドを決めます。マツダRT24-P 77号車はヌネスが、前回デイトナ240優勝の55号車はボマリートが走行し、77号車が4番グリッドを得る一方、55号車はDPiクラスの最後尾8番グリッドからレースをスタートすることになりました。

　決勝レースは、ドライコンディションでスタートすることになりました。曇り空ながら気温は摂氏29度と、蒸し暑い環境です。フォーメーションラップから15時35分にグリーンライトが点灯すると、各車一斉にフルスロットルで第1コーナーを目指します。この時、セブリングをホームコースとする77号車のヌネスが先行する#6アキュラDPiを捉えて3位を奪うことに成功しました。55号車もオープニングラップのうちに6位に上がっています。その後77号車は一時#6に先行を許しますが、ヌネスは諦めることなく攻め続け、レース折り返し地点では3位を確かなものとしました。ボマリートの55号車も4位に続いています。ドライバー交代のためのピットストップを経ても、マツダRT24-Pは3位、4位体制で周回を重ねます。一方、先行する2台のキャディラックDPiはペースを落とすことなく、マツダ勢とのギャップを徐々に広げていきました。そんな中、レースを残すところ50分の時点で2台のマツダRT24-Pは相次いでピットイン。最後の給油とタイヤ交換を終えてコースに戻ります。2台が力強い走りで周回を重ねるうちに2位を走る#10キャディラックDPiは明らかにペースダウン。2位、3位表彰台は確実か、と思われましたが、優勝した#31キャディラックがフィニッシュラインを越え、続く#10が30秒以上のちにゴール。その後にマツダ勢が続くはずでしたが、2台はホームストレートに戻ってきませんでした。2台ともにバックストレートでストップしています。原因はガス欠でした。3位を#5キャディラックに譲るものの、正式結果にはマツダRT24-P 77号車は4位、同55号車は5位で記録されています。

　マツダUSAモータースポーツ担当ダイレクターのネルソン・コスグローブは、「今夜は、かなりタフなレースでした。チームは今週末ハードワークをこなしてクルマを仕上げ、大変素晴らしい仕事をしてくれました。今回私たちのマシンは、燃費が辛いことがわかっていましたが、チームはポディウムフィニッシュを目指して頑張ってくれました。しかし、残念ながら少しだけ届きませんでした。今夜優勝した#31キャディラックのペースは驚異的であり、次のロードアメリカで彼らと再び競うことを私たちも楽しみにしています」と語っています。

IMSAヴェザーテックスポーツカー選手権の次戦は、7月31日〜8月2日のロードアメリカ(ウィスコンシン州エルクハートレイク)における2時間40分レースです。

Text by MZRacing, Photos by Mazda USA

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