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  • 2017/07/22
  • OTHER(日本)

小俣洋平の全日本ジムカーナ選手権参戦記 2017 Rd5

全国のマツダ車ファンの皆様、そしてジムカーナファンの皆様、アニョハセヨー!。RX-7とジムカーナが3度の飯より好きな男、小俣洋平です。さて今回は、梅雨も明けた四国の山の奥の高い高い所にある美川スポーツランドで行われた全日本ジムカーナ選手権第5戦のレポートをしたいと思います。

 

 昨年初めて走った美川スポーツランド。それはそれはもう「秘境」と言いたい場所にあるコースでした。愛媛県久万高原町自体が既に山の中にある町なのですが、久万高原町を通る国道33号線から険しい峠道を上る事30分程、それはもうひたすら上りに上りようやく辿り着くのが美川スポーツランドです。

 

コース自体はスキー場の駐車場を利用した俗に言うフルパイロンコースですが、美川の特徴は

その1:喰わない(グリップしないから難しい!)

その2:傾斜がきつい(下りのブレーキとかが難しい!!)

その3:やたらと狭い(ローだとホイルスピンしてすぐレブるし、セカンドだとモーモーいって全然遅い、どうすりゃいいのよ!!!)

といった感じで私のパッケージと相性が悪い事この上のない、大の苦手なコースです(オマエが下手なだけだろ!というご指摘ご意見は聞こえないフリをする事にしている今日この頃です)。

 

そして年間王者争いは4戦終了時点で総得点はNSXの渡辺さんが62点、西森さん61点、私が54点、そして最も大事な勝利数は西森さんが3勝、渡辺さん1勝、自分は0勝、全8戦中有効6戦のポイントで争われる年間王者争いは3勝がタイトル獲得のボーダーライン、4勝すればほぼ確定です。4戦終わった時点で0勝の私はもう後がない、正に崖っぷち!ダイダイ大ピーンチ!!!とにかく勝つしかありません。

 

そんな崖っぷちの状況で苦手な美川Rdというかなり厳しい状況を迎えました。まあでも悲観ばかりしていても仕方ないので、例によって大会前の作戦会議(僕のジムカーナ活動の拠り所!)です。会議の議事録は以下の通り。

その1:ファイナルは4.1でいくべし

その2:脚その他のセットアップは今年の苦戦を鑑みて自分で考えろ

その3:遠くてもテストに行け

(日時:忘れた 場所:スーパーオートバックスかしわ沼南 出席者:川北忠、内藤裕文、小俣洋平、マサルさんは都合により欠席、)

という事で4.1ファイナルはお店で作って貰い、脚はとっても柔らかく変更、そして美川の事前のテストに参加する事にしました。

 

美川での事前テストの感触は先ず先ずで、グリップの悪い路面で4.1ファイナルのロングなローを多用する作戦は悪くなさそうでした。

 

そして勢いではるばる四国くんだりまでテストに来たものの、本番を合わせた四国⇔東京の2往復は中々大変です。という事で今回は四国のレーシングサービスコシミズ(RSK)の小清水さん(人は四国のドンと呼び、見た目はとってもおっかないおじさんですが中身はとっても面倒見がよくて頼りになる優しい方です)に色々とお世話になりました。日頃から同じダンロップユーザーという事で親しくさせていただいていましたが、今回は車両の保管や宿泊(小清水さんの自宅に2泊!)でもたっぷりとお世話になりました。ありがとうございました。

少し余談ですが僕は今回の四国2往復で四国に魅了されてしまいました。飛行機から見た松山周辺の景色、国道439、379、380線沿いの渓谷の雰囲気、地元の人達の雰囲気、そして内子で食べたうどん(先輩の川北さんはうどん屋さんなのに何故かカツカレーを食べていましたが・・・)や松山空港の鯛めしが絶品!で個人的に住みたい場所No1となりました。

 

迎えた本番、金曜日午前の練習走行では少しセットで良くない所があり、午後はそこを調整して良い感触になりました。今日は久しぶりにトップタイムかなぁと思っていたら、最後の一本でライバルのNSX西森さんにトップタイム更新されました。

「はぁ、まぁやってくれるわ・・・」

 

そして公開練習の土曜日、金曜日は一人でしたが僕のサービス兼マネージャーのマサルさん登場です。朝イチの飛行機で飛んできて貰い、着いた瞬間から着替えもせずタイヤ装着して貰いました。そんなマサル効果が効いて土曜日は僕がトップタイムで終了。

「まぁ、ざっとこんなもんよ」

 

そして本番の日曜日、決勝のコースは序盤がサイドブレーキを使うか使わないかがとても悩ましい折り返し3連発。中盤がコースを大きく使った2速のコーナリングセクションと、折り返しからの下りスラロームセクション。この下りのブレーキがとても難しい。そして終盤がサイドブレーキを多用して深いサイドターンを繰り返す低速テクニカルセクションという設定でした。難易度としては特別高くないものの正しい攻略や精度がタイムに影響してきそうな印象のコースです。

第1ヒート、得意な筈の旋回ブレーキからのサイドターンで何故か止まらずオーバーラン!そして次の下りのブレーキもさっきの失敗を引きずりまたしてもオーバーラン!と序盤でいきなり大きなミスを2発してしまいました。その後はとにかく落ち着いて走行し(何度「落ち着け!落ち着くんだ!!」と心で唱えたか!)中盤から後半はイメージ通りの内容でゴール。第1ヒートは僕が暫定トップ、2位西森さんとは0.03秒差、区間タイムで解析すると僕は前半で大ミス、西森さんは後半で大ミスがあり2本目勝負の展開です。

そして勝負の第2ヒート、前半もキッチリ走り後半も集中して走り切ったもののゴール後のアナウンスは何故かタイムダウン!

「負けた・・・、全て終わった・・・・・・」

と思っていたら西森さんが第2ヒートミスを犯し逃げ切りで優勝する事が出来ました。

 

「あぁぁ、危なかった!」

 

 

とりあえず苦手な美川でギリギリ踏ん張ることに成功しました。が、依然として崖っぷちの大ピンチって事に変わりはなく、次勝つことが全てです。

 

 

次戦第6戦は8/19-20に広島県スポーツランドタマダ開催されます。マツダのお膝元でもありますので、是非応援の程よろしくお願いします。

 

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