- 2016/05/23
全日本ジムカーナ選手権第2戦 PN-1クラスで新型ロードスターがデビューウィン
全日本ジムカーナ選手権N2クラスにFD3S RX-7で参戦している小俣洋平さんから第2戦のレポートが届きました。熱戦ぶりがヒシヒシと伝わるレポートですので是非ご覧ください。
全国のマツダファンの皆さま、初めまして。全日本ジムカーナ選手権N2クラスにRX7で参戦している小俣洋平です。今回から私が参戦しているジムカーナ選手権のレポートをさせて頂くことになりました。 ジムカーナで活躍するマツダ車はもとより、競技自体の面白さを少しでも皆さんにお伝え出来ればという思いで、全力でレポートしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
2016 JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦が4/23-24エビスサーキット西コースで開催されました。今回のコースレイアウトは前半がサイドターンを多用する低速主体、後半はストレートとショートカット部を使用した中速主体で最後にテクニカルなスラロームという設定となりました。
マツダ車の参加はPN1クラスに4台の新型ロードスター(斉藤邦夫、亀山伸一、稲木亨、小林キュウテン)、N2クラスに4台のRX-7(上本昌彦、安部洋一、石井和則、小俣洋平)、SA2クラスに4台のRX-7(山田寛宣、葛西悠治、鰐部光二、上野健司)、SCクラスにRX-7 の藤井雅裕と合計13台のエントリーとなりました。
<PN1クラス>
PN1クラスでは前戦から参戦している、斉藤、亀山に続き、全日本チャンピオン経験者の小林キュウテン、ガレージT2の代表稲木亨が参戦し、PN1クラス常勝マシンのスズキ スイフトとロードスターの対決に注目が集まりました。
決勝第1ヒートでトップに立ったのは稲木、第2ヒートでもベストタイムを更新し、見事にロードスターでのデビューウィンを飾りました。3位にも斉藤が入りロードスターが1位、3位に入賞と改めてポテンシャルの高さ見せました。
優勝の稲木は、NCロードスターでの参戦経験もあるロードスタースペシャリスト「NC型に比べてシャシーの進化が著しいですね。限界性能も高く、他のFRマシンと比較すると電子ディバイスの介入度が自然で人馬一体感がよく表れています。スイフトが1速を使うセクションで2速で行けるのは大きなメリットですね。」
また3位入賞の斉藤は「ロードスター初優勝を稲木さんに持ってかれたのは悔しいけど、内容は満足です!」と語ってくれました。
今回のコースレイアウトは、ストップ&ゴーの要素が多く、更に登り坂という要素も加わり、パワーに勝るスイフトが有利ではとの予想でしたが、1位、3位をロードスターが占めたことの意味は非常に大きく、「ロードスターは速い!」という印象が強く残りました。
また今回は車両が届いたばかりで準備不足だったベテラン小林キュウテン、亀山の2名も今後の躍進が期待されます。
<N2クラス>
何としてもタイトルを取りたい2年連続シリーズランキング2位、前戦岡山でも2位と2位が定位置の感がある私、小俣です。
ライバルNSXの西森選手との一騎打ちとなった決勝は、タイヤ選択がキーになりました。
Nクラス(SA、SCも同様)は通称Sタイヤと呼ばれるタイヤを装着しており、ハードとソフトのコンパウンドから選択します。2本走行してベストタイムを採用するジムカーナでは第1ヒートと第2ヒートでタイヤ交換は認められていないため、タイヤと路面、マシンとコースのマッチングから、天候の予測、ドライバーのメンタル面など様々な要素が複雑に交じるなか、作戦を組み立ててタイヤを決定します。 私の装着するタイヤはダンロップ03Gでソフトもハードも非常に良いタイヤなのですが、今回はとても迷いました。最終的にはソフトとしましたが、ライバルのNSX西森選手はハードを選択、他のライバル勢もハード/ソフトがほぼ半々に別れた様でした。
決勝第1ヒートは、序盤で少しミスをしたものの僅差で私がトップタイム、西森選手はパイロンタッチ(+5秒)により下位に沈みましたが、ペナルティなしのタイムでは私より良いタイムを記録しており、2本目が勝負となりました。
午後の第2ヒートは気温、路面温度ともに上昇し、ソフトタイヤにはやや厳しい条件となりましたが、タイヤマネージメントを心がけて走行し、第1ヒートの自己タイムを更新するタイムをマーク。しかし、西森選手は更に0.7秒短縮する走りをみせ、悔しい2戦連続の2位となりました。
西森選手に2連勝されての厳しい序盤戦となりましたが、得たものも多く、次戦から反撃開始のレポートをお届けできるよう頑張りたいと思います。
<SA2クラス>
前戦で初優勝を飾った山田を筆頭とする4台のRX-7と4台のNSX勢の争いの中、第1ヒートでトップに立った渡辺選手が優勝、2番手に久保選手とNSXが1、2位を独占、3位から6位をRX-7勢が占めるという結果になりました。ストップ&ゴーのコースレイアウトはトラクション性能に勝るNSXに有利に働いたという印象でした。
<SCクラス>
今年から改造車のRX-7でハイパワー4WD勢がライバルのSCクラスに挑戦している藤井雅裕、開幕戦の岡山ではデータ不足でセットアップも手探り状態でしたが、今回は車両もドライバーも共に進化を見せていました。しかし、第2ヒートでエンジントラブルが発生し、無念のリタイヤ。第1ヒートのタイムで9位となりました。「ドライバーも車に慣れてきたし、セットアップもトラクションが掛かるようになってきました。次の名阪までには直してきます!」と力強いコメントを頂きました。
全日本ジムカーナ第3戦は5/21-22名阪スポーツランドで開催されます。名阪はコースと客席が近く、迫力が伝わりやすいコースですのでお近くの方は是非、マツダ車の応援に来てくださいね。
Text by 小俣洋平
Photo by cinq
全国のマツダファンの皆さま、初めまして。全日本ジムカーナ選手権N2クラスにRX7で参戦している小俣洋平です。今回から私が参戦しているジムカーナ選手権のレポートをさせて頂くことになりました。 ジムカーナで活躍するマツダ車はもとより、競技自体の面白さを少しでも皆さんにお伝え出来ればという思いで、全力でレポートしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
2016 JAF全日本ジムカーナ選手権第2戦が4/23-24エビスサーキット西コースで開催されました。今回のコースレイアウトは前半がサイドターンを多用する低速主体、後半はストレートとショートカット部を使用した中速主体で最後にテクニカルなスラロームという設定となりました。
マツダ車の参加はPN1クラスに4台の新型ロードスター(斉藤邦夫、亀山伸一、稲木亨、小林キュウテン)、N2クラスに4台のRX-7(上本昌彦、安部洋一、石井和則、小俣洋平)、SA2クラスに4台のRX-7(山田寛宣、葛西悠治、鰐部光二、上野健司)、SCクラスにRX-7 の藤井雅裕と合計13台のエントリーとなりました。
<PN1クラス>
PN1クラスでは前戦から参戦している、斉藤、亀山に続き、全日本チャンピオン経験者の小林キュウテン、ガレージT2の代表稲木亨が参戦し、PN1クラス常勝マシンのスズキ スイフトとロードスターの対決に注目が集まりました。
決勝第1ヒートでトップに立ったのは稲木、第2ヒートでもベストタイムを更新し、見事にロードスターでのデビューウィンを飾りました。3位にも斉藤が入りロードスターが1位、3位に入賞と改めてポテンシャルの高さ見せました。
優勝の稲木は、NCロードスターでの参戦経験もあるロードスタースペシャリスト「NC型に比べてシャシーの進化が著しいですね。限界性能も高く、他のFRマシンと比較すると電子ディバイスの介入度が自然で人馬一体感がよく表れています。スイフトが1速を使うセクションで2速で行けるのは大きなメリットですね。」
また3位入賞の斉藤は「ロードスター初優勝を稲木さんに持ってかれたのは悔しいけど、内容は満足です!」と語ってくれました。
今回のコースレイアウトは、ストップ&ゴーの要素が多く、更に登り坂という要素も加わり、パワーに勝るスイフトが有利ではとの予想でしたが、1位、3位をロードスターが占めたことの意味は非常に大きく、「ロードスターは速い!」という印象が強く残りました。
また今回は車両が届いたばかりで準備不足だったベテラン小林キュウテン、亀山の2名も今後の躍進が期待されます。
<N2クラス>
何としてもタイトルを取りたい2年連続シリーズランキング2位、前戦岡山でも2位と2位が定位置の感がある私、小俣です。
ライバルNSXの西森選手との一騎打ちとなった決勝は、タイヤ選択がキーになりました。
Nクラス(SA、SCも同様)は通称Sタイヤと呼ばれるタイヤを装着しており、ハードとソフトのコンパウンドから選択します。2本走行してベストタイムを採用するジムカーナでは第1ヒートと第2ヒートでタイヤ交換は認められていないため、タイヤと路面、マシンとコースのマッチングから、天候の予測、ドライバーのメンタル面など様々な要素が複雑に交じるなか、作戦を組み立ててタイヤを決定します。 私の装着するタイヤはダンロップ03Gでソフトもハードも非常に良いタイヤなのですが、今回はとても迷いました。最終的にはソフトとしましたが、ライバルのNSX西森選手はハードを選択、他のライバル勢もハード/ソフトがほぼ半々に別れた様でした。
決勝第1ヒートは、序盤で少しミスをしたものの僅差で私がトップタイム、西森選手はパイロンタッチ(+5秒)により下位に沈みましたが、ペナルティなしのタイムでは私より良いタイムを記録しており、2本目が勝負となりました。
午後の第2ヒートは気温、路面温度ともに上昇し、ソフトタイヤにはやや厳しい条件となりましたが、タイヤマネージメントを心がけて走行し、第1ヒートの自己タイムを更新するタイムをマーク。しかし、西森選手は更に0.7秒短縮する走りをみせ、悔しい2戦連続の2位となりました。
西森選手に2連勝されての厳しい序盤戦となりましたが、得たものも多く、次戦から反撃開始のレポートをお届けできるよう頑張りたいと思います。
<SA2クラス>
前戦で初優勝を飾った山田を筆頭とする4台のRX-7と4台のNSX勢の争いの中、第1ヒートでトップに立った渡辺選手が優勝、2番手に久保選手とNSXが1、2位を独占、3位から6位をRX-7勢が占めるという結果になりました。ストップ&ゴーのコースレイアウトはトラクション性能に勝るNSXに有利に働いたという印象でした。
<SCクラス>
今年から改造車のRX-7でハイパワー4WD勢がライバルのSCクラスに挑戦している藤井雅裕、開幕戦の岡山ではデータ不足でセットアップも手探り状態でしたが、今回は車両もドライバーも共に進化を見せていました。しかし、第2ヒートでエンジントラブルが発生し、無念のリタイヤ。第1ヒートのタイムで9位となりました。「ドライバーも車に慣れてきたし、セットアップもトラクションが掛かるようになってきました。次の名阪までには直してきます!」と力強いコメントを頂きました。
全日本ジムカーナ第3戦は5/21-22名阪スポーツランドで開催されます。名阪はコースと客席が近く、迫力が伝わりやすいコースですのでお近くの方は是非、マツダ車の応援に来てくださいね。
Text by 小俣洋平
Photo by cinq
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