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  • 2017/05/29
  • OTHER(日本)

小俣洋平の全日本ジムカーナ選手権参戦記 2017 Rd2&3 

全国のマツダ車ファンの皆様、そしてモータースポーツファンの皆様こんにちわ。RX-7とジムカーナが3度の飯より好きな男、小俣洋平です。2年連続チャンピオン獲るぞ!って言っておきながら全く勝てず現在鋭意迷走中の男、小俣洋平です。シーズンが始まると速いものでもう第3戦が終わってしまいました。今回は第2戦エビスラウンド、第3戦名阪ラウンドのレポートをしたいと思います。

 

先ずは第2戦エビスラウンド、開幕戦茂木南のセットダウン後、よろしくない事を先ずは直しました。具体的には

・PPF(パワープラントフレーム)交換→折れてると変なところでアンダーオーバー出たりするけど茂木で出てたかな?

・燃料計修理→壊れてたおかげでガス搭載量間違えてた!

・フロントブレーキキャリパーオーバーホール→なんとなくフィーリングが悪いので念のため。

 

「うーん、我ながら中々のポンコツ振り・・・」

 

上の三つに追加で昨年一年使っていたレボリューションのダンパーを健康診断を兼ねてオーバーホールして貰いました。そして迎えたエビス西の練習会、先ず先ずの感触で終え、そのデーターを元に地元の浅間台スポーツランドで車両セット、タイヤのコンパウンドの確認を行い良い感触を持って週末に臨みました。

 

金曜日タイヤのコンパウンド選びを中心に4本の走行を行い先ず先ずの感触でしたが、タイムがイマイチ伸びません。ライバルのNSX西森さんに終日少しずつ遅れてしまい2番手で終了。気持ちを取り直して臨んだ土曜日はタイムもイマイチ、感触もイマイチ。区間タイムを見ると、スタートと第1コーナー(エビス西の1コーナー)で大きく遅れています。スタートの位置のエビス西ピット出口は水も浮き出ていておまけに砂利もある!そこで盛大にホイールスピンをさせてしまっているので、そこはスタートのやり方を変更で修正。1コーナーのロスはドライバーの走り方で対処する作戦で本番に挑みました。

 

本番、スタートはだいぶ改善したものの、1コーナー区間で思うように走れず遅れてしまい、他の区間は先ず先ずの内容でしたが、規制がキツめでかなり難易度の高い最終のテクニカルセクションでまさかの失敗!2本目では最終テクニカルは決めたものの、前半での遅れが響いてしまい、結局上位2台のNSXに大きく後れをとっての3位で終えました。

 

 

「うーん、コマッタ・・・」

 

 

イベント終了後、メンテナンスをお願いしているスーパーオートバックス柏沼南の川北さん、内藤さんに色々と相談に乗ってもらいました。困ったときはお店に相談です。とりあえず車両チェック等をして貰い、併せてフロントブレーキキャリパーを新品に交換して名阪の事前テストに行く事にしました。

 

その名阪テストの日程が5/3、ゴールデンウィークの初日、渋滞が怖い日です。東京から奈良県山添村は通常なら6時間弱で到着するのですが、ゴールデンウィーク渋滞を予測しその日は前日夜の11時には自宅を出発しました。しかし、いたる所で渋滞にハマりまくり、着いた時間はお昼の11時!きっちり渋滞に嵌りました・・・。

しかも渋滞中の積載車の運転は諸般の事情で僕は出来ず、全てマサルさん!いつも元気な僕のスーパーサービスマサルさんが到着したら屍の様になってしまいました。マサルさんいつもながらありがとうございました。

 

さて肝心の名阪の事前テスト、エビスで感じたフィーリングの悪さは改善したものの、どうもタイムが伸びません。どうやら、根本的にあんまり速くない様です。N車両からSA車両に変更した際、溢れるパワーを吸収させようとセッティングをトラクション重視に変更していました。リヤをすこーしだけ柔らかく+ガソリンも満タンなど。曲がりやすい車が大好きな僕は、よく曲がる様にセットしてその中で必要なトラクションやスタビリティを確保するといったイメージで車を作って来ていましたが、SA車両にして少し安易にトラクション方向に振りすぎてしまっていた様です。という事で、地元浅間台スポーツランドで今まで以上に入念に車両セットの調整を行い、今度は行けるぞ!という手応えを持って名阪ラウンドの週末へ臨みました。

 

 

金曜日、先ず先ずの内容ですがライバルNSX西森さんも速くほぼ横並び。そして土曜日コースレイアウトがかなり本番に近いものとなりました。そして出ました、名阪名物フリーターン! 通常のパイロンを回るサイドターンと違いフリーターンとは決められた線の中でターンをするというもので回転する方向は自由、手前や出口の規制でライン取りが変わり右回りか左回りかでタイムが大きく変わってくる、ジムカーナ特有の種目です。今回のレイアウト、事前のコースチェック(完熟歩行)で速いのは一目で右、ただし難易度も右の方が高く失敗のリスクも高い。そして「君たちこのパイロン触るでしょ!」というコース設定者の声が聞こえてきそうなスラロームも有ったりと、かなり神経を使う難しいコース設定でした。

 

土曜日の公開練習第1ヒート、フリーターンは無難な左を選択、他の区間でパイロンペナルティーを取られるものの(やっぱりスラロームでパイロン触った!)ペナルティー無しの生タイムでは僕がトップ、第2ヒート決まれば速い右フリーターンを試すもののこれが見事に失敗! そして決勝コース、少しレイアウトが変更されるものの悩ましいフリーターンに変更は無し! 土曜日のタイムや他の感触も良い事、フリーターン以外にも随所に罠がある難コースな印象から、フリーターンは無難な左で行い他の区間をきっちり纏めれば勝てると判断し、第1ヒート左フリーターンで行くことにしました。結果、前半セクションで細かいミスがあったものの暫定トップ!。第2ヒートは第1ヒートのミスの修正に努めたものの0.1秒ダウン、対してライバルのNSX西森さんは右フリーターンを決め僕のタイムを大幅に更新して優勝、僕は2位となりました。

 

「甘かった・・・」

 

モータースポーツは道具(車やタイヤ)の要素がとても大きいスポーツですし、ジムカーナも例外ではありません。が、しかし、がしかしです、フリーターンやサイドターン等はドライバーが出来るか出来ないか、ただそれだけです。前戦エビスに続き名阪でも走り負けしてしまいした。ただ、前戦エビスでは車もドライバーもイマイチでしたが今回名阪では車は良い感じに進化させることが出来ました。次の北海道での課題は明確、それはドライバーです。

 

「練習するぞォォォォォォォーーーーー!!!!!!」

 

 

次戦北海道では良いレポートをお届けしたいと思います。引き続き応援の程よろしくお願いします。

 

Text by 小俣洋平
Photo by CINQ&T.Yamaguchi

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