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特集

  • 2017/06/16

ロードスターがジムカーナで活躍できる“当然”の秘密

ジムカーナの最高峰シリーズ、全日本選手権でロードスターが大活躍

 

 JAF全日本ジムカーナ選手権で、2017年に入って一気にND5RC型のロードスターの参戦台数が増加しています。ロードスターは改造範囲が足回りやブレーキ、デフなどに限定され、市販ラジアルタイヤを装着するPN1クラスに出場しています。駆動方式は2輪駆動のみ、排気量は1600cc未満となっており、最大のライバルは1600ccエンジンを搭載するスズキ・スイフトスポーツ。それ以外にも、マツダ・デミオ15MB、ホンダ・フィットなどが参戦しています。

 

このPN1クラスは、ここ数年スイフトスポーツが圧倒的優位を誇ってきました。最大のポイントは唯一1600ccエンジンを搭載している点です。100馬力程度しかないPN1クラスにおいて、この100ccのアドバンテージはトップスピードやコーナーの立ち上がりなど、あらゆる場面で効いてきます。ロードスターがジムカーナに登場するまでは、1500ccのマシンではスイフトスポーツの牙城を崩すのは難しいと言われてきたのです。

 

衝撃的なデビューを飾ったロードスター
ロードスターが全日本選手権に初めて登場したのは、2015年の第6戦、関越スポーツランドでした。当時、ホンダ・シビックで3勝を挙げていた斉藤邦夫さんが、大会の試走車として投入したのが最初です。

「実は私も、購入するまでロードスターでジムカーナを走ろうとは思っておらず、競技とは関係なく購入を決めたんです。これまでジムカーナ競技用としては、移動や参戦に便利なクルマか、勝てるクルマしか購入しませんでしたからね。ただ、実際に走ってみたら思いのほか速くて、これくらい走れるならジムカーナで使ってもいいかも、と思うようになりました」

出来上がったばかりのLSDとサスペンションを装着し、満足にセッティングも出ていない状態で土曜日の公開練習を試走した斉藤さんのロードスターは、PN1クラスのトップよりも1秒近く速いタイムをたたき出しました。しかし、ロードスターがジムカーナに適しているクルマだということは、過去のモデルからずっと分かっていたと言います。

「これまでロードスターはあまりジムカーナに参戦していませんでしたが、その理由は、その時の全日本選手権のレギュレーションとの兼ね合いがあったからなんです。初代のNAロードスターは、ホンダ・シティやトヨタ・スターレットなどFFの高性能車がライバルでした。NBで1800ccにアップしましたが、クラス区分の狭間に入ってしまい、競技では逆に不利になってしまいました。NCではさらに2000ccにアップしましたが、今度は当時戦闘力が高かったホンダ・インテグラやホンダS2000などと同じクラスになってしまい、主力マシンとはなりませんでした。しかし、今回のロードスターは、1500ccエンジンながらもパワフルで、重量、排気量、ジオメトリーなど、すべてがジムカーナにマッチしたクルマになっています」

 

ゼッケン1での優勝という快挙
とはいえ、ロードスターの初優勝までには少し時間がかかりました。斉藤さんは翌2016年から本格的にPN1クラスに参戦しましたが、ロードスターでの初優勝は、第2戦エビスラウンドでの稲木亨さんが先でした。

稲木さんもこれまでハイパワー4WDマシンやトヨタ86などで活躍してきたベテランドライバーです。しかしロードスターでの参戦は、このエビスラウンドが初。過去のイベントの戦績によって走行順が決まるゼッケンは、ジムカーナでは不利と言われている先頭走者の「1」。にもかかわらず、いきなり第1ヒートでPN1クラスのトップタイムをマーク。第2ヒートでも稲木さんは自身のタイムを0.3秒更新し、ロードスターでの全日本初優勝を果たしました。

「ロードスターの速さの秘密は、コーナリングのボトムスピードを下げなくても曲がれるところ。フロントがダブルウイッシュボーン式、リヤがマルチリンク式というサスペンションになっており、アンダーステアが出にくいんです。また、最近のクルマとしては珍しく、ブレーキングでリヤをスライドさせることができます。トラクションコントロールの介入もあまりなく、減速時やコーナーの脱出時などにも邪魔にならないところも、ロードスターのいい部分ですね」

 

ジムカーナ練習会でロードスターのコントロール技術を磨こう

斉藤さん、稲木さんの活躍もあり、2017年から多くの選手がロードスターに乗り換えました。開幕戦もてぎは22台中11台、第2戦エビスは18台中10台、第3戦名阪は26台中12台と、シェアはほぼ半数を占めています。しかも、ここまでの開幕3戦すべてでロードスターがトップ3のタイムをマークしています。その速さの理由はバランスのいいパッケージングにあると、斉藤さんは分析します。

「ロードスターが速い理由は単純明快です。いまPN1クラスで戦っているクルマのなかで、ロードスターだけが設計から構造まで専用設計の、純粋な『スポーツカー』なんです。エンジンだけはデミオと同じですが、ロードスター用に手を入れてあり、オーバースペックなパーツはありませんが、バランスが取れているんです。これはNAからずっと一貫しているロードスターの特徴だと思います」

このような特徴を持つロードスターだけに、その能力を100%引き出すことができれば、さらに深い魅力を味わうことができます。そのために、稲木さんが運営するモータースポーツショップ「ガレージT2」が7月15日に実施するジムカーナ練習会は、初心者や上級者、改造の有無も問わず参加でき、ロードスターを深く知るために最適だと、稲木さんも勧めています。

「ジムカーナ練習会は参加費用も安いですし、スピードも低いので安全に楽しめます。特にロードスターは全グレードにトルセンデフが標準装備されているので、まったくのノーマル状態でも360度ターンも可能です。今回は午前に練習会、午後にほぼ左右対称のコースを使ったツインスラロームを行いますが、サイドを引いてはいけないクラスもありますので、ジムカーナはもちろん、走行会や練習会が初めてという方でも気軽に楽しめると思います。ぜひジムカーナでロードスターの走りを楽しんでほしいですね」

 

Text & Photo : CINQ


マツダ車MZRacing杯 T2カップ ツインスラローム大会

開催日:7月15日(土)

会場:富士スピードウェイ ジムカーナ場

募集台数:60~70台
参加料金:1万円/1名 (別途富士スピードウェイの入場料が必要です) 
タイムスクジュール

7:50~ 受付開始

8:40~ ブリーフィング

9:00~ 走行スタート

午前中はスラロームレイアウトの反復練習走行(全車3回以上走行可能)
午後よりツインスラロームを2トライ、その合計タイムによって順位を決定

 

MZRacing杯について

マツダ車で参加頂いた方が対象となります。車種は問いません。

順位決定方法は当日のブリーフィングで説明しますが、タイムの速い方だけが対象ではありません。

その他、どなたでも参加できる簡単なコンテンツを予定していますので、ふるってご参加ください。

 当日はMZRacingブースも出展予定です。

 

申し込み・お問い合わせ
ガレージT2 http://www.garaget2.net/rensyu/rensyu.html

 

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