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  • 2017/11/24
  • OTHER(海外)

リーブスのマツダ2 AP4、WRCオーストラリア初日の力走実らず

 世界ラリー選手権(WRC)ラリー・オーストラリアが11月16日〜19日にニュー・サウスウェールズ北部にあるコフス・コーストの周辺で開催され、ブレンダン・リーブスとコ・ドライバー、リアノン・ゲルソミノはニュージーランドに本拠地をもつフォースモータースポーツのマツダ2 AP4で出走。初日に力強いスタートを切ったものの、2日目にクラッシュし戦列を去ることになりました。

 マツダ2 AP4とは、ニュージーランドのASN認証を受けたアジア・パシフィック地域特認ラリーカーです。275馬力を発生する1600cc直噴ターボエンジンを搭載したAWDマシンで、SADEV製6速ギアボックス、APレーシングブレーキシステム、拡幅オーバーフェンダーなどを装備しています。  WRCラリー・オーストラリア初日は、3つの森林ステージに始まり、55kmの距離を走ってサービスパークでランチブレーク。午後は同じ3つのステージをリピートしたのち、コフス・ハーバーの桟橋に沿う景色の美しいスーパースペシャルステージを2回走りました。

 リーブスは初日が終わった時点で、オーストラリア人ドライバー最上位につけ、ワールドラリーカーに続く総合13位となっていました。最初の数ステージで確実なペースをキープし、一日を通してリードを築いています。その結果、レグ1をローカルクラストップで終わることができました。彼はローカルクラス2位のライバル、ネイサン・クイン(三菱ランサーエボIX)に2分以上の差をつけています。リーブスは、エリ・エバンス(ミニクーパーAP4)とハリー・ベイツ(トヨタヤリスAP4)との接戦を望んでいましたが、二台゙ともメカニカルトラブルでリタイヤを強いられていたのです。そんな中、彼はパーフェクトに走り抜けたマツダ2のセットアップとハンドリングに満足の様子でした。

 土曜日のレグ2は、6ステージで構成され、コフス・ハーバーの南周辺約135キロを走り、桟橋でのスーパースペシャルステージを2回走行するものでした。総合13位につけていたリーブスは、この日のステージを楽しみにしていました。特に過去数年にわたって何度もエンジョイしていたナンブッカのロングステージが含まれていたからです。「ナンブッカステージは、僕のお気に入りのひとつです」とリーブスは事前に語っていました。「中盤はやや路面がラフなので少し注意が必要ですが、ステージ 後半はハードにプッシュするつもりです」。

 この日は早朝に大雨が降ったため路面状況は不安定でしたが、リーブスはナンブッカステージの最初の48km区間を良いペースでスタートしました。しかし、約31km時点にあるトリッキーな下り坂セクションに入ると、右コーナーへのエントリーが少し早すぎたため彼はワイドにスライドして切り株と接触。これによって、マシンは派手にロールオーバーしてしまいます。幸いにもリーブスとゲルソミノは無事でしたが、マシンのダメージは大きくラリー続行は不可能な状態です。修復に 必要なパーツの準備がなく、残念ながらこれでリタイヤとなってしまいました。

 このラリーに出走するために払った努力を考えると、リーブスはイベントの最後まで走れなかったことを非常に悔んでいます。「特に支援してくれた多くの個人サポーターの皆様には、大変申し訳ない気持ちです。それでも初日のパフォーマンスには満足していますし、そのポジティブな点を2018年シーズンにキャリーオーバーするつもりです」と語っています。

Photos by Timo Anis

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