- 2015/09/21
R100ロータリークーペ、加藤さんの「スパ・ドリーム」を叶える
9月20日にスパ「マスターズ70’sセレブレーション」決勝レースが行われ、オーナーの加藤仁さんが乗るマツダR100ロータリークーペは無事フィニッシュラインを通過。加藤さんの長年の夢であった「スパ・ドリーム」挑戦ストーリーはハッピーエンドで終了しました。
70年代のレースカーが走るこの走行枠には5クラス合計32台が出走。ハーフウェットの中、各車路面を確かめながらも、フォーメーションラップからハイペースで走行しました。1周ののち、グリーンフラッグが振られてレースはスタート。コースのほとんどがまだ湿っている「ダンプ」の状態ながら、ダウンヒルののちに急激に坂を登る特徴的な「オールージュ(赤い水)」コーナーではリアをスライドさせながら駆け抜ける姿が見られました。前田育男さんがレースをスタートした31号車は、先行するアルファロメオ2000GTVを追って、序盤からペースを上げていきます。あと少しで追いつくかと思われた矢先、オールージュ登りの高速コーナーでスピン。クラッシュパッドにノーズをヒットし、ストップしました。しかし、すぐに再始動してコースに戻り、走り続けます。応急処置ののち、地元ジャーナリストでレース経験も豊富なグザヴィエ・ダフにドライバー交代しました。前田さんは、ドライだった予選のベストタイムよりも速いペースで走っており、「滑り始めてからもアクセルをコントロールしてコース上に止まり続けようとトライしましたが、残念ながらクラッシュパッドにタッチしてしまいました。その間は、ものすごく長い時間に感じられました。ただ、クルマは予選よりもさらに調子が良く、タイムも良かったので悔やまれます。クルマを壊してしまって大変申し訳ありません」とコメントしていました。
一方、加藤さんがステアリングを握る133号車は、序盤からマイペースで周回を重ねます。途中規定通りに一度ピットインし、1分間のストップののちに再びコースに戻っていきました。この間、コースはまだハーフウェットであり、いたるところでリアが滑るのをこらえ続け、加藤さんはゴールを目指します。この難しいコンディションの中、一度加藤さんも第一コーナーでスピンを喫しますが、幸いにも無傷でコースに戻していました。そして、40分後、コントロールラインのフラッグタワーでチェッカーフラッグが振られ、レースはフィニッシュ。「序盤は下りのセクションで車体が不安定になるので怖い思いをしましたが、後半は路面コンディションが徐々に良くなり、走りやすくなってきました。一周ごとにスパを走る喜びを噛み締めていましたし、レースを終えた今は、若い頃からの夢が叶って感無量です。たくさんの方に支援していただき、この地でも当時を知る人たちから暖かいご声援をいただき、本当に嬉しいです。心から感謝しています」と加藤さんは語っています。
40年以上にわたる加藤仁さんのスパ・ドリームは、2015年9月20日にハッピーエンドで完結しました。
70年代のレースカーが走るこの走行枠には5クラス合計32台が出走。ハーフウェットの中、各車路面を確かめながらも、フォーメーションラップからハイペースで走行しました。1周ののち、グリーンフラッグが振られてレースはスタート。コースのほとんどがまだ湿っている「ダンプ」の状態ながら、ダウンヒルののちに急激に坂を登る特徴的な「オールージュ(赤い水)」コーナーではリアをスライドさせながら駆け抜ける姿が見られました。前田育男さんがレースをスタートした31号車は、先行するアルファロメオ2000GTVを追って、序盤からペースを上げていきます。あと少しで追いつくかと思われた矢先、オールージュ登りの高速コーナーでスピン。クラッシュパッドにノーズをヒットし、ストップしました。しかし、すぐに再始動してコースに戻り、走り続けます。応急処置ののち、地元ジャーナリストでレース経験も豊富なグザヴィエ・ダフにドライバー交代しました。前田さんは、ドライだった予選のベストタイムよりも速いペースで走っており、「滑り始めてからもアクセルをコントロールしてコース上に止まり続けようとトライしましたが、残念ながらクラッシュパッドにタッチしてしまいました。その間は、ものすごく長い時間に感じられました。ただ、クルマは予選よりもさらに調子が良く、タイムも良かったので悔やまれます。クルマを壊してしまって大変申し訳ありません」とコメントしていました。
一方、加藤さんがステアリングを握る133号車は、序盤からマイペースで周回を重ねます。途中規定通りに一度ピットインし、1分間のストップののちに再びコースに戻っていきました。この間、コースはまだハーフウェットであり、いたるところでリアが滑るのをこらえ続け、加藤さんはゴールを目指します。この難しいコンディションの中、一度加藤さんも第一コーナーでスピンを喫しますが、幸いにも無傷でコースに戻していました。そして、40分後、コントロールラインのフラッグタワーでチェッカーフラッグが振られ、レースはフィニッシュ。「序盤は下りのセクションで車体が不安定になるので怖い思いをしましたが、後半は路面コンディションが徐々に良くなり、走りやすくなってきました。一周ごとにスパを走る喜びを噛み締めていましたし、レースを終えた今は、若い頃からの夢が叶って感無量です。たくさんの方に支援していただき、この地でも当時を知る人たちから暖かいご声援をいただき、本当に嬉しいです。心から感謝しています」と加藤さんは語っています。
40年以上にわたる加藤仁さんのスパ・ドリームは、2015年9月20日にハッピーエンドで完結しました。
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