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  • 2019/12/09
  • OTHER(海外)

MAZDA 2 R1、FIA NACAMラリーで素晴らしいデビュー

メキシコのラリーチームであるGHRモータースポーツは、世界初のMAZDA 2 R1ラリーカーを開発する野心的なプロジェクトを1年前にスタートし、ついに2019年11月1号車がデビューしました。

FIA NACAMラリー選手権「第3回コリマ2019」にエントリーしたこのクルマは、素晴らしいデビューを果たしました。コリマ市からマンサニヨビーチに至るラリーに、ジェリー・エルナンデスJr.とジェリー・エルナンデスSr.組は国際デビュー戦でFIA NACAMカテゴリーの1位でフィニッシュしました。また、CRO(地域ラリー選手権)で総合2位を獲得し、最終順位に18ポイントを追加。その結果、2019年シーズンのCROタイトルを獲得しました。

ジェリー・エルナンデスJr.は、「今回のラリーが初めての本格的チャレンジだったにもかかわらず、結果は予想を上回るものでした。イベントに間に合うように準備するのは、時間的に非常にタイトでしたが、このMAZDA2 R1は本当に良いフィーリングだったし、非常にコントローラブルでした。エンジン出力は、確かに他のマシンより不足していますが、ドライブするのがとても楽しいクルマです。慣れると強みを活かし、良いリズムに載せることができます。結果として、このカテゴリーで最速のクルマのひとつになり、大パワー車を凌駕しています。観客の皆さんに良い印象を与えることができたと思います。私たちは、これからもこのマシンが進化するよう開発を続けるつもりです」

同じカテゴリーのすべてのクルマを破ったことで、MAZDA 2 R1の競争力を示す素晴らしい機会となりました。また、32〜36°Cの温度、極端な湿度で問題なく走ったことにより、厳しいコンディションにも耐えられることを示しました。クルマの最も重要な試練は、テクニカルインスペクション(車検)が行われたラリーの初日でした。 ひとつでも規格に適合していなければ、チームはイベントに参加できません。 幸いなことに、FIA NACAMとのチームの提携、およびクルマの製造方法を指導してくれたアルゼンチンのFIA代表であるアンヘル・ポルテラ氏のおかげで、すべての改造点は規則に沿ったものだと認められました。

この結果、チームは2019年のレースシーズンを終えました。チームにはふたつの非常に重要なイベントが予定されています。12月の最初の週に、このMAZDA 2 R1が生まれた組立工場で働くすべての従業員にラリーカーを見せるため、彼らはマツダマニュファクチャリングプラントに招待されました。彼らはまた、12月20日にピレリモータースポーツと提携して、エルマノスロドリゲスF1サーキットで MAZDA 2 R1の公式プレス発表を行います。

MAZDA 2 R1について
新しいMAZDA 2 R1ラリーカーは世界初だけでなく、北米および中米の国際自動車連盟(FIA NACAM)の認証を受けています。原則として、安全のための車体の補剛以外のパワーユニット、ギアボックスは標準のままのため、車両の潜在能力がパフォーマンスを左右します。GHRモータースポーツは、このMAZDA 2 R1ラリーカーをコンプリートキットとして販売する予定で、納期は約4か月の予定です。車両価格は、予価33,000米ドル(約356万円)となっており、レースレディの状態での納車となります。

Text by MZRacing, Photos by GHR Motorsport

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