NAロードスター用 KONIショックアブソーバー
初代ユーノス・ロードスター(NA6CE/NA8C)に適応するKONI STR.T(減衰力固定式)のショックアブソーバーです。
オランダの名門ダンパーメーカー「KONI」の哲学である「人と車の一体感」の思想が、独特の低重心コーナーリングフォルムを生み出します。一般のスポーツショックのほとんどが伸び側だけでなく縮み側の減衰力も強くなってしまうというバルビング機構を持つために、コーナーリングでは相対的に重心が高くなってしまいます。一方KONIは、コーナリング中も重心高を低く抑えることが出来る独自のツインチューブ・バルビング機構により、縮み側を適度にロールさせ、内輪側のリフトアップを極力抑えるという優れた特性を持っています。この低重心特性が、極めて安定したコーナリングフォルムを生み出すと共に、ロール感を減少させコーナー出口の立ち上がりでトラクションを稼げるのです。
KONIのショックは、基本的に伸び側の減衰力調整ができる構造となっています。伸び側はショック、縮み側はスプリングと役割を明確にしているため、減衰力調整を行なっても乗り心地やギャップでの接地性の悪化を招かないまま、走りを強化できるのです。硬く突き上げ感のあるショックではボディへ高いストレスが掛かってしまいますが、KONIはボディへのストレスを軽減しながら、引き締まった足回りを実現しています。
KONIショックアブソーバーは、現在も様々なレースシーンで活躍しており、世界で初めて減衰力調整式ショックアブソーバーを作り出したことでも有名です。また、かつてはルマン24時間レースを走ったマツダルマンカーにも採用された経験があります。
●KONI STR.T
減衰力固定式の高性能ショックアブソーバーです。調整機能を省くことにより、高いコストパフォーマンスを実現。スポーティでありながら、路面からの突き上げも吸収しつつ、車両のポテンシャルを100%引き出すKONI独特のしなやかなフィーリングを体感できるKONIシリーズのエントリーモデルです。
参考取付作業時間:2.5h
モータージャーナリスト 片岡英明さんインプレッション