マツダ787B JSPC spec、富士の大観衆の前を快走

10月13日・14日の二日間、FIA WEC世界選手権レースのサポートイベントとして、寺田陽次郎さんが駆るマツダ787B JSPC specが富士スピードウェイを快走しました。特に14日の走行時間には、グランドスタンドや各コーナースタンドに30,000人を超すレースファンが詰めかけていました。

このクルマが富士スピードウェイを走るのは、21年ぶりのことです。国内レース仕様の軽量パーツや低ドラッグリアウィングなどでルマン仕様と差別化されたこのマシンは、丁度21年前の10月に同じ富士スピードウェイで行われたJSPC富士1000kmレースでは、総合3位に入っています。元マツダ契約ドライバーの寺田陽次郎さんは、現在はルマン24時間レースを主催するフランスACO(西武自動車クラブ)の理事として活躍しており、このレースには大会アドバイザーとして運営に関わっています。

マツダ787Bのデモランは、二日ともクラシックレースカーのデモンストレーションラップ「レジェンドスピリット」と同時に行われました。マツダ787Bがパドックで暖機を始め、寺田さんがレーシングスーツを着て姿を現すと、マシンの回りをファンが取り囲みます。土曜日は20分間6周、日曜日はWEC 6時間レースのスタート直前に約15分間5周にわたって、787Bは4ローターの甲高いサウンドを響かせました。 寺田さんは、「ギアがショートだったのと7,500rpmシフトのセッティングだったので、ストレートでもう少し伸びのある音が聞かせられなかったのが残念。でも僕自身も気持ちよく走りました。皆さん、楽しんでいただけましたか?」と笑顔で話していました。

今年中にこのマシンが走る姿を見る機会が、もう一度だけありそうです。皆さんお楽しみに。詳細は近日中にお知らせします。

2012.10.15
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