ALMSライムロックでローラ・マツダMZR-Rは2位

7月6日にライムロックで行われたアメリカンルマン(ALMS)ノースイーストGPでダイソンレーシングは、2位からレースをスタートし2位でフィニッシュ。平凡な結果に見えますが、その裏には多くのドラマがありました。

ローラ・マツダに乗るクリス・ダイソンは、2番グリッドからレースをスタート。ここライムロックは、かつてノーズトゥテールの激戦を演じた場所です。クリスは好スタートを決め、ライバルであるマッスルミルクのルーカス・ルーアからリードを奪い、以後45分間にわたって先頭を走行しました。クリスとルーアの2台は0.2秒差のバトルを繰り広げながら、周回遅れ車両をさばいていきます。「このバトルは、僕がこれまでに経験したレースシーンの中でもベストの部類に入ると思う。かつてこんな大渋滞の中で、クリーンな接戦を繰り返したことはない。僕もエキサイトしたし、きっとレースファンも喜んでくれたと思う」と、クリスは振り返ります。

しかし、残りの2時間で形勢は逆転してしまいます。最初のピットストップでドライバーチェンジしましたが、このときベルトの装着に手間取りタイムロス。その後コースに戻りますが、マスタースイッチに何かが触れてしまいスローダウンを余儀なくされ、飲料水の補給のためのピットインもありました。東海岸に降った長雨の影響で、室内が異常なほど高温・多湿となり、中盤のスティントを担当したガイ・スミスは耐えられずピットに戻ってしまったのです。終盤45分間はふたたびクリス・ダイソンに交代し、ローラ・マツダは2位でフィニッシュラインをクロスしました。

ガイ・スミスは、「マシンはいいペースで走れていましたし、トラフィックをさばくのも困難ではありませんでした。しかし、コクピット内の高温と湿度は異常でした。クリスも同じような状況の中で戦わなければならなかったはず。いずれにしても、トラブルの多かったシーズン序盤に比べればメカニカルトラブルなしでフィニッシュできたことはよかったと思う」と語っています。

2013.07.12
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