デミオEVがJEVRAレースに初挑戦

4月14日に袖ヶ浦レースウェイで開催されたJEVRA電気自動車レースにデミオEVが初出場し、完走を果たしました。

デミオEVが参戦するのはクラス2。すでに2シーズンを戦ってきた日産リーフの主戦場です。特に今回は、マイナーチェンジ前のリーフとマイナーチェンジ後(90kg軽量化)のリーフのつば競り合いが繰り広げられる中、ニューカマーが参入する形となりました。

袖ヶ浦の日産リーフのベストタイムは1分24〜25秒。それを目指して各チームが試行錯誤していました。ここでは、第4コーナーとヘアピンをいかにスピードを落とさずクリアするか、が重要なポイント。前後20sのスプリングを装着しているクルマもあり、タイヤもSタイヤとハイグリップラジアルを状況に応じて使い分けるなど、特に足のセッティングで勝敗が分かれるほどです。しかし、初出場のデミオは完全なノーマル。標準車高のままの素の状態。当然ながらポイントのコーナーでは、不安定な感じは否めません。ドライバーの菰田潔さんは、「このままではコーナリングが厳しい。今回はまぁ、様子見で行こうと思う。完走することが目標」と語っていました。

決勝レースは、スタート直後から予選と同じハイペースでの展開だったこともあり、スタート直後の1コーナーで、MC後リーフをアウトから刺して見せ場を作るものの、その後は5周目に同車に先行を許してしまいます。しばらくはスリップについていましたが、徐々に引き離され、最後は電池残量が少なくなってペースダウン。最後は電欠セーフティモードとなりスロー走行でチェッカーとなりました。

菰田さんは、「レース序盤から想定を上回るハイペースで、最後はバッテリー残量が足りずセーブしながらもたせるのが精いっぱいでした。次戦に向けて作戦を練り直す必要があるね。具体的には、もっとバッテリーとモーターに負担をかけない走りをしなければならない。そのために、車高を落とすなど車両側のセッティングが必要です」と語っています。次回に期待しよう。

2013.4.15
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