2012マカオGP仕様ナイトスポーツRX-8がシェイクダウン
9月20日に富士スピードウェイにおいて、本年のマカオグランプリ仕様のナイトスポーツRX-8が初試走を行いました。
ナイトスポーツの中村英史代表によると、「今年のクルマは、ヒューランドIGT型6速シーケンシャルギアボックスを搭載したのが最大の特徴です。許容トルクがこれまでの48kg-mから80kg-mにまで広がるので、よりブースト圧を上げられます。エンジンパワーは、マックスで530PS位となるでしょう。またこのギアボックスのおかげで、エンジン搭載位置を後ろに70mm、下方向に30mm移動できたので、ハンドリングに与える影響も大きいです。その他は、より大きなダウンフォースを得るためリアウィングを後方に移設したり、サスペンションをはじめステアリングギアボックスやデフ、燃料ポンプ、コレクタータンクなどにも手を加えています。軽量化もさらに進みましたので、なんとしても今年は優勝を狙いたいですね」と、頼もしいコメントです。ドライバーの谷川達也さんも、「明らかに曲がりやすくなったので、元々RX-8が得意としている山側のツイスティな区間では良い影響があると思います。また、シーケンシャルギアボックスがとてもスムーズなので感動的です。変速動作ロスが少ないので、これも山側で有利です。1周あたり数秒は短縮できると思います。パワーも上げられるので、ストレートでも負けないですよ」と話していました。
この日の目的だったギアボックスの操作感確認、エンジンのセットアップは完了。9月最終週にシャシー関連のセッティングテストを行い、10月上旬にはRX-8はマカオに向けて輸送されることになっています。RX-8にとって節目となる今年、レーシングロータリーのヒストリーに大きな星を追加してほしいものです。本年のマカオGPロードスポーツチャレンジは、11月15日(木)にプラクティスが行われ、16日(金)に予選、そして17日(土)に決勝レースが行われます。
2012.9.23
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