北米IMSAレースの先駆者、ウォルト・ボーレンが死去

1980年のIMSA GTUチャンピオンで、同シリーズのパイオニア的ドライバーとして知られているウォルト・ボーレンが、2月9日(火)、リタイヤ後に住んでいた英国領バージン諸島トルトラ近くの水上にて溺死体で発見された。同居のガールフレンドによると、双胴船に居住していた63歳のボーレンは、同日小さなディンギーで母船から海に出て行き、帰らぬ人となったとのこと。火曜日の夕方に水上に浮いているところを発見された彼の遺体は検視にかけられ、死因が特定されることになる。

ボーレンは、IMSAシリーズの初期からのドライバーとして知られ、北米マツダと協力関係を築いて、マツダRX-2やRX-3で活躍。その後、RX-7で全盛を迎えたIMSA GTUシリーズの代名詞的ドライバーとなった。また、レーシングビートのドライバーとして、1980年のチャンピオンシップで5回GTU部門優勝をとげ、チャンピオンを獲得した。1981年のセブリング12時間レースでも目覚ましい活躍を見せ、RX-7をGTU優勝に導いた。

ボーレンが北米のレースで2度目の優勝を遂げたCar & Driver RX-2は、完全にレストアされ、現在は北米マツダのコレクションに保存されている。

2011.2.10
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