SA2クラスの川北忠、RX-7で今季初優勝
全日本ジムカーナ選手権第3戦 TSタカタサーキット(広島) 開催日6月11〜12日

全日本ジムカーナ選手権第3戦が広島県安芸高田市のTSタカタサーキットで開催された。タカタはダートトライアルサーキットのテクニックステージタカタが有名だが、隣接するミニサーキットのTSタカタサーキットでは、近年ジムカーナコースとしての活用も開始した。これまで地方選手権の開催で実績を上げ、本年ついに全日本戦が初開催となり、中国地区のジムカーナ新名所となった。もともとタイトコーナーと高速コーナーが複合する難しいレイアウトのコースを順走と逆走をうまくクロスさせて、フィニッシュ直前に8の字セクションを設定し、ジムカーナならではの高等テクニックを要するレイアウトとされた。
昨年、RX-8でSA1クラスチャンピオンを獲得した川北は、今シーズンからSA2クラスにスイッチし、RX-7で参戦している。

決勝日はあいにくの雨模様となり、SA2クラスは第1ヒートのスタート時点から路面はウェット状態となっていた。その中で、第2戦の名阪から1ヶ月間のインターバルでRX-7のセットアップを進めてきた川北がパーフェクトな走りを見せトップタイムをマーク。第2ヒートでもその座を譲ることなく、完全優勝で今季初優勝を飾った。川北は「雨であれば、これまでの走り込みや経験からそこそこの成績が残せると思っていました。ボクにとっては恵みの雨でしたね。もちろん、タカタでのセットアップ確認のために日帰りの弾丸ツアーを組んだりして、マシンを煮詰めてきた結果です。でも、詰めるべき部分はクルマ的にも人間的にも沢山あるし、クルマとの一体感も不足しているので、まだまだ速くなると思っています。次戦の北海道で優勝することが出来たらシーズンが見えてくると思っています」と語った。

また、前戦優勝のPN1クラスの西野洋平(デミオ)はまだドライだった第1ヒートではトップから0.02秒差の2番手タイムをマークするも、ウェットとなった第2ヒートではタイムアップを図ることは出来ず、僅差の2位で競技を終えた。

※SA2クラス: 登録ナンバー付きの中改造車クラスで排気量1600CC以上の2WD車

2011.6.17
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