デミオの大桃大意がJN2クラスで全日本ラリー初優勝 全日本ラリー選手権第4戦 がんばろう!福島MSCCラリー2011
全日本ラリー選手権第4戦がマツダスポーツカークラブ(MSCC)の主催によって6月10〜6月12日、福島県南部の白川郡棚倉町を中心として開催された。東日本大震災から約3か月、その被災地でもある福島県での開催は難しいと思われていたが、地元自治体からの強い開催要望と棚倉町周辺は被害が軽微だったこともあり、大会名を「MSCC東京ラリー2011」から「がんばろう!福島MSCCラリー2011」に変更されて開催された。
ラリーは、デイ1が13.64kmのSSを3回と約500mのギャラリーステージを4回走り、翌デイ2は棚倉町の東側にある2本の林道を計5回走るシンプルな構成の計12SS。ステージ距離55.86kmとコンパクトな競技となった。デイ1は競技スタート直前まで降っていた雨の影響で、フルウェット路面となっていたが、大桃はこの日の下りのステージで勝負をかける果敢な走りをみせ、2位に28.5秒差の1位でデイ1を終える。ドライ路面となったデイ2では、追い上げてくるマシンとのタイム差を冷静に判断しつつ、ステディな走りを維持、トータルで2位に20.6秒差をつけてフィニッシュラインを通過。見事に全日本戦初優勝を飾った。
「スポンサーの意向もあって、今季からマシンをインプレッサからデミオにスイッチしました。全日本戦は第2戦からエントリーで今回が3戦目です。ようやくデミオの特性に慣れてきた感じですね。JN2クラス(排気量1400cc以上1500cc以下)はもともとパワーの無いマシン同士での争いなので、ライバルよりいかに無駄なく走るかということがとても重要でかつ難しいですね。このラリーではデイ1の下りのSSが勝負を決めると思っていました。特にウェットではデミオの軽量で素直な操縦性とクラスNo.1のコーナリングスピードを最大限に生かすチャンスでしたから」と大桃。今後の計画と抱負を聞くと「じつは私、ターマックはとっても遅いんです(笑)。ですので残りもグラベルラリーに絞ってエントリーの予定です。ちょっと間が空きますが次戦は9月の北海道(ラリーイン後志)からですね。今回優勝できたことは大きな自信につながりましたので、残りも上位入賞を目指してガンバリます。できたら来年はデミオでチャンピンを狙いたいですね」と力強く語った。
2011.6.17
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