ナイトスポーツRX-8に試練の出発
マカオGPロードスポーツチャレンジ2012

11月15日、マカオ・ギアサーキットでは、恒例のマカオグランプリが公式スケジュールをスタートしました。ロードスポーツチャレンジレースに出場するナイトスポーツ・ヴァンイクレーシングチームは、この日行われたプラクティスにRX-8とRX-7の2台を走らせました。

この日のマカオ地域の天候は曇りですが、残念ながらこの後降雨の確率が高まっていきます。ドライで走れるのはこのプラクティスだけになる可能性もあり、各チームとも先を競ってコースインしていきました。今年は山側の路面が補修されているため、これまでのセッティングデータがそのまま使えるかどうかのチェックも必要です。セッションは、午前9時55分にコースオープン。地元勢から少し距離をおいて、RX-8の谷川達也、そしてRX-7のケビン・ツェがマシン各部の感触を試しながら、周回を繰り返しました。コース幅の狭いマカオでは、接触事故やスピンしてクルマを壊すアクシデントは頻繁に発生します。今年も例外ではなく、その都度赤旗が提示されて走行は中断されます。2台のマツダ・ロータリー勢はそれらに無関係のように周回していましたが、セッション中盤に起きた2度目の赤旗は、カーナンバー#2ナイトスポーツRX-8が原因となってしまいました。

ハンドリングを確認しながら谷川はS字コーナーを通過し、直後のブレーキングで勢いが余ったか右側ノーズをガードレールにヒットしました。クレーンでコース外につり上げられ、ガレージに戻ったRX-8をチームクルーが囲み、ダメージの度合いを目視しました。右フロントタイヤがガードレールを直撃しているため、板金や樹脂製パネルだけでなくサスペンションアームやダンパーにもダメージは及んでいそうです。しかし、チーム代表の中村英史さんは、「時間はかかりそうですが、修復できると思います。明日の予選までにはなんとかします」と語っています。一方、フロントアップライトを新調したばかりのRX-7も、フロントが落ち着かないようです。考えられる調整を施し、明日の予選を迎えることになります。

2012.11.15
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