サイモン・エバンスがマツダ2 G2ラリーカーをテスト
オーストラリアラリー

ラリードライバーのサイモン・エバンスが、マツダ2をベースとしたオーストラリアラリー選手権用G2規定ラリーマシンのテストを行いました。

マツダ2 G2ラリーカーは、マツダオーストラリアの協力により「ラリースクール.com.au」のデモカーとして組み上げられたもので、過去に四度オーストラリアラリーチャンピオンに輝いたサイモン・エバンスが5月にシェイクダウンしたばかりのマシンです。G2ラリーカー規定は、オーストラリアラリー選手権固有のレギュレーションによるもので、オーストラリア国内で販売されているニ駆(FFまたはリア駆動)車両をベースとし、同銘柄のラインアップに存在すれば2リットルまでの4気筒自然吸気エンジンへの換装やギアボックスの交換も認められており、マツダ2 G2ラリーカーは2リットルDOHCのMZRエンジンを搭載し、6速シーケンシャルギアボックスを装備しています。また、ボディパーツはほぼ標準のままですが、フェンダーフレア(オーバーフェンダー)やルーフベンチレーターの追加が許されているので、ラリーカーらしい外観を実現しています。サスペンションの開発は、1988年にマツダ323でチャンピオンを獲得した経験をもつマーレイ・クートが担当し、彼が代表を務めるMCAブランドの製品をチューニングして装着しています。

昨年10月に立ち上がったこのプロジェクトはまだスタートしたばかりであり、マツダ2 MZR G2ラリーカーがオーストラリアラリー選手権に出場できるかどうかはまだ未定です。しかし、テストでステアリングを握ったサイモン・エバンスは、「非常にエキサイティングであり、僕は既にこのクルマの虜になっています。早くこれでラリーに出場してみたい」と語り、五度目のチャンピオン獲得への意欲を見せています。

2012.7.5
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