タイスーパーピックアップシリーズ最終戦で
マツダBT-50ディーゼルターボが優勝

2月4日(土)に、マツダ栄光のカーナンバー#55がまたしても優勝を獲得した。今回の優勝は、RX-8やMX-5、Mazdaspeed 3などのスポーツモデルではなく、マツダのピックアップトラックBT-50だ。東南アジアのタイで開催されたタイランドスーパーピックアップトラックシリーズに参戦した#55マツダBT-50ディーゼルターボが、いすゞ、三菱、シェビーといったライバルを抑えての優勝だ。タイで最も名誉あるラウンドである、バンセアン・タイランド・スピードフェスティバル(通称“アジアのモナコ”)において、#55をドライブしたRMAモータースポーツマツダシティ・オートエクゼトラックのマイケル・フリーマンは序盤からレースをリードし、パーフェクトなレース運びで優勝を獲得した。

レースは20分間のスプリントを2ヒート制、土曜と日曜にそれぞれ1ヒートずつ開催された。公道を封鎖して作られた市街地コースは、モナコのように狭く高低差の激しいコース。第1ヒートでは、まさにマツダBT-50の実力を証明したレースだった。マツダのディーゼルは、タイテレビジョン社が定めた排ガス規制の厳しくなったレギュレーションにおいて、力を発揮した。タイテレビジョンは、ディーゼル車特有の黒煙を厳しく規制したのだ。この点で、マツダBT-50のディーゼルターボエンジンは、ライバル達に比べて大きくリードしていた。

RMAモータースポーツのヘッドレースエンジニア、ロス・ホルダー氏によると、「マツダの1トンクラストラックの90%がタイで生産され、世界に出荷されている。タイにとってもRMAグループにとっても、とても重要なセグメント。このレースに参戦して若いエンジニアを育てることは、RMAグループにとってとても大切なことだ。また、レースは車両のテストも兼ねており、我々のカスタムビルドトラックの耐久性を市場に出す前に確認できる」と語った。RMAグループは、タイで最も大きなカスタム車両ビルダーの一つ。

Text by Berny H
2012.2.14
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