出走直前に雨が降り出したマカオGPプラクティス

第58回マカオグランプリは、11月17日からコースとなる部分の一般公道を閉鎖し、走行プログラムがスタートしました。ロードスポーツチャレンジレースに出場しているナイトスポーツ・宏益チームは、この日朝からのプラクティス走行に備え、前日夜遅くまでかけてマツダRX-8とRX-7の出走準備を整えていました。しかし、プロクティスが始まる直前に雨が降り出し、急遽レインタイヤに履き替えて2台はコースインして行きました。

「マカオGPで雨が降るのは、30年ぶりらしい。僕もここをウェットで走ったことないよ」と今年チームに加わったケビン・ツェ(マカオ)が笑っていました。雨との天気予報はありましたが、直前までドライだったのでどのチームもスリックタイヤで出走準備を行っており、「ウェット宣言」の場内アナウンスが鳴り響いてからあわただしくレインタイヤの準備を始めます。スタートの15分ほど前のことでした。

ターボREのFRレイアウトというRX-8、RX-7は、他のコンペティターがほとんど4WD車であることを考えると、ここで無理してプッシュしてもトップタイムを出すことは難しく、他車のアクシデントに巻き込まれるリスクもあります。ナイトスポーツ・宏益チームは、マシンの基本機能のチェックのみ行う方針で2台をコースに送り出しました。そして、30分間のセッションでは、この2台はそれぞれ5?7周しただけで走行を切り上げます。チームの中村英史代表は、「サスペンション・セッティングの方向が見えたので、走行は早めに終了しました。これで、明日の予選が雨でも対応できます。雨ならポール狙いの方針を変え、トップ10に入れれば決勝で十分勝負できると思います」と話しています。ドライバーの谷川達也も、「海側のストレート部分はしぶきが上がるほどでしたが、山側は水はけがよく、路面の状況はよくわかりました。ブレーキバランスのチェックできましたし、マシンの状態も掴めています。明日が雨でも、決勝はドライだと信じて準備します」とコメントしました。

2011.11.17
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