Mazda 2が北米のヒルクライムに挑戦!
6月にアメリカの北東地区で最も高い山、マウントワシントン(ニューハンプシャー州)で開催されたヒルクライムにMazda 2(マツダ デミオ)が初参戦した。以下ドライバーのランディ・ヘイルさんから届いたレポートを紹介する。
「マウントワシントンは標高6,288フィート(約1,917メートル)。この時期は雪と寒さと強風のためロードレースの開催は難しいとされていたが、昨年冬、12年ぶりにこのマウントワシントンヒルクライム、通称"雲への登り坂"を再開するというアナウンスがあった。今回は私のMazda 2 B-specレースカーでの参戦だ。おそらくMazda 2がヒルクライムに参加するのは初めてだろう。ヘイルモータースポーツは、Mazda 2で、多くの"初"を獲得した。Mazda 2で初めて北米レースに参戦し、初勝利も得た。加えてバージニア13時間、サンダーヒル25時間などにも出場している。
このイベントは、全長7.6マイル(12,230メートル)のヒルクライムレースで、ターマックのワインディングとグラベルの林道が果てしなく続き、頂から吹き下ろす断崖も待ち受けている。練習走行では体がすくむような断崖絶壁を横目に速いペースを心がけた。Mazda2は、全くの量産の99hpエンジンであるため、可能な限りパワーレンジをキープする走りが必要だ。
レース決勝の日曜。ヒルクライムは2本。頂上付近は強風と雨、そして厳しい寒さが待っている。私の目標は10分を切ること。1本目。前半はなかなか調子良く走れた。ダートセクションは少し慎重に走った。そしてクレイグウェイコーナーを過ぎたとき、突然我々は雲の中に飛び込んだ。20フィート(約6メートル)先が見えない。視界の悪さから、スローダウンを余儀なくされた。フィニッシュしたときのタイムは10分4秒。目標に一歩及ばなかった。
最後のチャンスである2本目は、さらに調子良く走ることが出来た。少し雨が降っていたが、霧は晴れていたため、前半部分を果敢に攻めた。1本目で雲の中に飛び込んだクレイグウェイコーナーにも霧はなかった。フィニッシュラインを通過した時のタイムは9分43秒、目標タイムをクリアした。マウントワシントンヒルクライムは、素晴らしいイベントだ。Mazda 2は週末にわたってトラブル無しで走りきった。新しい友人もでき、良いレースもできた。チャンスがあればもう一度走りたいと思う」
2011.8.9
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