#07マツダLMP2の苦闘は続く。
2014年デイトナ24時間レース・20時間経過

朝6時過ぎにあたりは白み始め、やがて雲間から太陽が顔を出して朝が訪れました。1台となったマツダLMP2 SKYACTIV-Dレーシングにもトラブルが次々と襲いかかり、午前中は走行と修理を交互に行う苦闘の時間となりました。

明け方コースを走行していたのは、トリスタン・ボーティエ。GTカーの1台が彼の前で姿勢を崩し、ボーティエはそれに押されてスピンオフしてしまいました。幸いダメージはタイヤのみであり、ピットでのクイックリカバリーののちコースへと戻っていきました。しかしそののち、このレースウィークの07号車を悩ませているターボおよびその周辺のトラブルが続発します。ターボの配管修理、インタークーラーの交換、エアパイプのチェックなど。ルーフを通って、エンジンにフレッシュエアを送るエアフィルターの目詰まりもたびたび起きています。その都度ピットからガレージにマシンを戻し、メカニック達が総掛かりで修理にあたります。次第にまっ黒になっていく彼らのワーキングオーバーオールが苦闘を物語っています。しかし、へこたれずに修理にあたり、マシンをコースに送るたび、周囲の観客からの拍手の数が多くなっていきます。諦めずに最後まで戦おう。

レースは残り4時間。#07マツダLMP2は一度プロトタイプ13位を走行しましたが、現在は15位に戻っています。「飽くなき挑戦」と日本語のロゴをヘルメットに記しているトリスタン・ヌネスが、コクピットに座っています。

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