夜半過ぎからレースリーダーとなったVisit Florida RX-8は、夜間のほとんどの時間、さらにそのあと2時間半に及ぶ濃霧の中のコーションラップを経て、東の空が急に明るくなるまで、実に9時間もの間、他のGT勢を引き連れて走っていた。
セーフティカーに先導されたコーションラップは、マシンとドライバーのちょうど良い休養にもなった。当初は、「夜間には様々な波乱があるもの。先は長い」と高をくくっていたライバル達も、夜が開けても#40 RX-8の走りが非常に安定しているのを目の当たりにし、「そろそろ彼らを独走させておくわけにはいかない」、と思い始めていた。
その緊張感も手伝ってか、#40 RX-8の首位からの転落は意外にも突然やってきた。