マツダ6 SKYACTIV-Dレーシング、グランダム4連勝
66歳の寺田陽次郎が優勝に貢献

6月30日に米ニューヨーク州ワトキンスグレン・インターナショナルにてグランダムシリーズ第7戦が開催され、#00 VISIT FLORIDAマツダ6 SKYACTIV-Dレーシング(ジョエル・ミラー/トリスタン・ヌネス/寺田陽次郎)がGXクラスで優勝しました。マツダ6が優勝するのは5月のロードアトランタ以来連続4回目で、そのうちこの#00が3勝しています。本年のチャンピオンシップ獲得に向けて大きく前進しました。

プラクティスが始まった金曜日(28日)以来、ワトキンスグレンは雨模様となっていましたが、この日30日は朝から快晴に恵まれました。ニューヨークシティやバッファロー、ロチェスターなどの周辺都市から訪れた多くのファン達が、日光浴を兼ねながらレースを楽しむ姿が見られました。マツダ6 SKYACTIV-Dレーシングがこれまで優勝を重ねて来た過去3レースは、全て2時間45分のセミ耐久レースであり、6時間レースは初のチャレンジとなります。#70スピードソース・マツダ6はアグレッシブなセッティングで、この#00は耐久性・信頼性重視のセッティングを試すことになっていました。

午前11時に決勝レースはスタート。GXクラスのポールシッターである#70は、上位カテゴリーのGTカーの一群に食い込んで、さらに上位を目指す勢い。一方、寺田陽次郎さんがスタートを担当した#00は、手堅くかつ上位車から大きく離されずに周回する作戦です。寺田さんはフェラーリ458やポルシェ911 GT3と共に序盤の周回をこなして行きました。その後、#70は59周目に駆動系にトラブルが発生。コース上に止まってしまいます。運転していたトム・ロングは、「5速全開から6速にシフトアップした瞬間にガツンと衝撃を受け、駆動力を失ってしまいました」と語っていました。次レースまでに原因が究明され、対策が施されることでしょう。寺田さんから交代したミラーとヌネスも力強い走りで周回を重ね、全くノートラブルでマツダ6を6時間目のフィニッシュラインに導き、今季3勝目を手にしました。

ふたりのヤングタイガー達とビクトリーレーンに現れた寺田さんは、「序盤からレースのペースが速かったのですが、GTカー達から離されずDP車両(最上位カテゴリー)に絡むことなく担当周回が果たせてホッとしています。僕はたぶん本日最高齢の66歳ですが、このような栄誉を得ることができて大変光栄です」と笑顔で語っていました。

2013.7.1
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