2009年アトランティック選手権powered by MAZDAで4勝し、一時ポイントリーダーとなりながら終盤の失速によって惜しくもチャンピオンを逃し、シリーズ3位となったシモーナ・デ・シルベストロ(スイス)は、2010年のインディシリーズへのステップアップを目論んでいる。
デ・シルベストロは、1988年スイス生まれの21歳。イタリア、フランスでカートやフォーミュラカーを経験し、アメリカのフォーミュラBMWを経て、2008年よりアトランティック選手権に出場している。2009年はスターゲイトワールドチームに所属し、全12戦(11戦にエントリー可)のうちユタ、ニュージャージー、ライムロック、トロワリビエールの4レースで優勝。チャンピオンに王手をかけた第10戦でリタイヤしポイントを取りこぼしたため、わずか6ポイント差でチャンピオンを逃しシリーズ3位となった。とはいえ、ポールポジションも4回獲得するほど速さには定評がある。その強気でアグレッシブなドライビングスタイルが買われ、12月上旬には既にインディカーのテストドライブも経験している。2010年シーズンについて、12月22日現在はまだ正式に発表されていないが、デ・シルベストロのIRL出場が実現すれば、サラ・フィッシャー、ダニカ・パトリックに続く、3人目の美人インディレーサーが誕生することになる。アトランティック選手権powered by MAZDAからまたスターが巣立とうとしている。