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日本国内レース

  • 2016/07/07
  • OTHER(日本)

NCチャレンジで前年王者が新人に敗れるドラマが展開

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2016年の富士チャンピオンレースシリーズ(以下FCR)の第3戦が6月25日(土)、26日(日)に開催されました。今回マツダ市販車の出場は25日のみで、NC/NDロードスターとデミオなどの混走レースが中心でした。FCRは年間6戦のスケジュールが組まれていますが、各カテゴリー別は年間4ラウンドの開催で、NC/NDロードスターとデミオにとっては今回が2戦目です。

8時10分から始まった公式予選は、4月2日の開幕戦同様フルウエット路面でした。その悪条件の中、唯一の2分24秒台でポールポジションを獲得したのが、7台が出走したNCチャレンジクラスの前年王者♯71登坂 紀。そして2分25秒182で続いたのが、5月22日に筑波で開催されたパーティレース東日本第2戦でデビューしたばかりの♯69李 政祐(リー・ジョンウー)でした。
大学生の李は韓国からの参戦。『グランツーリスモ6』を使ったニッサンのGTアカデミーの昨年7月の予選で日本代表となり、イギリスで開かれたファイナルに進んだゲームの名手です。ルーカス・オルドネスやヤン・マーデンボローが輩出したアカデミーです。李はチャンピオンの座は逃しましたが、NCロードスターで実戦経験を積むために来日しています。

なおNCオープンクラスは3台の出走で、♯1高橋裕史が2分25秒651でクラストップ。NDチャレンジクラスは2台で♯21新井敏克がトップの2分28秒110、デミオレースは3台で♯34常盤_岳史が同2分33秒716で決勝を迎えます。
雨が小降りになり、セミウエットまで回復した11時30分に9周の決勝がスタート。登坂と李はともにいいスタートを切りますが、総合3番手をめぐるNCオープンクラスの争いは激しく順位が変動します。まずは開幕戦のウイナー♯8菊池 聡が、3周目に高橋をとらえてトップに浮上。6周目に高橋が抜き返すと、8周目には再び菊池が逆転。そのまま逃げ切った菊池が2連勝を飾りました。
後方集団ではデミオレースのトップ争いに波乱。予選でクラス2番手に甘んじた♯75西山 隆が、5周目のAコーナーで混走のN1000(初代ヴィッツ)に行く手を阻まれた常盤のアウト側に並びかけ、100Rからヘアピンまでの加速で勝ってパッシング。その後は逆にN1000車両を間に挟むことで、常盤の追撃を振り切って開幕2連勝を果たしています。

最大のドラマは、登坂と李の総合V争いに起こりました。路面が乾くにつれ、李が登坂の背後に急接近。そのプレッシャーからか、7周目のヘアピンで登坂がまさかのシフトミス。抜かれた登坂はそれでも8周目の最終コーナーで理想のライン取りを決めて逆転、先頭でファイナルラップに入ります。ところが第1コーナーへのブレーキングでまさかのオーバーラン。これで李のデビューウインとなりました。
李は、「登坂さんは速くて、抜くことは難しかったです。一度先頭に立ったあとも、すぐに抜き返されてもうダメだと思いましたが、今日の僕は幸運でした。とても嬉しいです」と、素直に喜びを表現。またNCオープンで連勝を飾った菊池は、「100Rは高橋さんが速くて、ダンロップ以降は自分が速いという状況を、うまくマネージメントできました」とコメント。NDチャレンジの新井は「やっぱり富士だと落ち着いて走れます」と、ホームコースで水を得た魚のようでした。デミオを制した西山は「今日はエントリーが3台で、優勝しかポイントがつかないので嬉しいです」と冷静に振り返ってくれました。

なお、5月14日に開催されたFCR第2戦については、ロードスターカップ出場選手有志で構成されるFRCC(Fuji Roadster-Cup Community)から提供いただいた写真とレポートを以下にダイジェストで紹介させていただきます。

晴天に恵まれたFCR第2戦。ロードスターカップのNA/NBとロードスターN1の混走レースが開催されました。カップ勢が16台、N1が9台の計25台。9時5分から20分間の公式予選では、NB8クラスの#21山平健太郎が2分7秒367で総合ポールの座を獲得します。
続くのは、雨の開幕戦で総合優勝を果たしたNA8クラスの#88山田健介、さらにNB8クラスの5年連続王者♯11戸田裕一です。参加6台のNA6クラスでは、これも開幕戦優勝の#23山川 穣が2分09秒311で堂々のトップタイム。
N1レースのポールは開幕戦の覇者で前年王者の#1大野俊哉が2分09秒352で獲得しました。2番手以降の#2雨宮恵司から、#43大井正伸、#81安達陽平までは10 秒台なので、大野の優位は明らかです。

決勝のスタートは12時55分。今回から、カップ勢とN1が分かれて並ぶ方式です。1周を終えて先頭で戻ってきたのは、唯一16インチタイヤを履くNB8クラスの山平。一度は戸田に先行を許すも、すかさずトップを奪い返して、2013年の開幕戦以来、3年ぶりとなる通算2勝目です。
2位には0.7秒差で戸田。今年の開幕戦はウエットでGYというタイヤ選択が裏目に出た戸田ですが、今回はドライ路面で同じクムホ同士での敗戦。次戦は本気で巻き返しに来るでしょう。NB8の3位には開幕戦ウイナーの♯91神谷 誠がしぶとく入賞。出走2台のNA8クラスは、2戦連続で山田の優勝となりました。
NA6クラスはスタートで #76辻本 均の先行を許した山川ですが、得意とする100Rで開幕戦に続いて辻本をパスしてトップを奪還。逃げ切って開幕2連勝を達成しました。2位は辻本、3位に♯10榎園 弘という結果でした。
最低重量850kgという軽量マシンが、毎回激戦を演じるN1クラス。今回は、ポールスタートの大野が先行するカップ勢のクルマを1台ずつ丁寧にパスしてマージンを蓄積し、堂々の開幕2連勝を飾りました。4番手スタートの安達はオープニングラップで2番手にジャンプアップ。 2013年までの3年連続チャンピオン♯2雨宮にテールtoノーズで追撃されましたが、粘って自己最高順位をひとつ更新する2位でフィニッシュしました。

今回はカップ勢のトップグループが台数を減らしたことで、団子状態からスリップで毎週順位を入れ替える昨年までのような展開は減少。一方でカップ勢の後続集団をパスしながらのN1同士の局地戦が発生し、これを上手に処理する腕がN1のトップグループには必須となった印象です。

【参考リンク】
富士チャンピオンレースwww.fsw.tv/1ch/1_5original/
FRCC(Fuji Roadster-Cup Community) www.fcr-roadstercup.com/

Photo and Text by T. Ishida +1

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